NHK 100年インタビュー ドナルド・キーン

    キーンが初めて銀閣寺(慈照寺)を訪れたときなんの違和感も無く入って行けたという。足利義政の創造した東山文化が今の日本人の和の感覚の源流であるという。いわゆる書院造りである。高級な料亭などはこれを踏襲しているという。京都に留学中度々訪れた等持院の霊光殿には足利義政の木像がある。キーンはこの寺を静かな勉学の場として利用していたという。日本の日記文学の伝統が太平洋戦争での日本人兵士の日記にまで影響を与えているという。これは現代においてもブログという形でそれを見ることができるだろう。

  キーンの業績は日本文学と芸能についての著作が主である。だが日本文化には此の他にも夢窓疎石に代表される作庭、千利休に代表される茶の湯の文化もある。キーンはその辺はスルーしたのだろうか。日光東照宮は嫌いだと言っていた。