映画 豚の報い (1999)

   真謝島の御嶽(ウタキ)で厄払いしようとするホステス達を引率して島に渡った正吉。正吉は19才の大学生で真謝島が生まれ故郷である。ホステス達は豚の呪いが掛かったと信じている。正吉の目的は別にあって海で死んだ父の骨を拾いに戻ってきたのである。民宿でどんちゃん騒ぎをしたのはいいが出された豚料理の肝に当たって正吉以外は床に伏してしまう。正吉は重症のホステスを診療所に運んだり薬を持って帰ったりと、こき使われた上に暴言を浴びせられる。この3人のホステスの言動にはどうも深みが無いように感じた。ウンタマギルーでもちゅらさんでも沖縄人への愛が感じられたものだがこれにはそれが無い。正吉は父のウタキを作り民宿に帰るがホステス達は待ちくたびれており正吉の事をなじる。今まで弱気だった正吉はとうとう声を荒げて父のウタキに祈ってくれと申し出た。微妙な雰囲気になるが結局お参りする事になり映画は終了する。