岸辺のアルバム 第3回

   則子は渋谷のフィリッポという喫茶店で男(竹脇無我)と対面する。中年なのにまるで人生初デートのようなぎこちない二人である。告白のような会話は重いので雑談にしましょうという。お見舞いに行ったママ友(会社関係)に一皮剥けている事を指摘される。ひとまず初デートの報告するがあり得ないくらいのいい男だったと言うと病床のママ友に嫉妬心が燃え上がる。

  母親の浮気の噂を聞いた繁は動転し姉をバーに呼び出して相談するが軽くあしらわれる。そこに高校の担任が現れる。四谷に電車で通う律子だが或る日仏文の上智大生(山口いづみ)に声をかけられる。美人で優秀な律子に憧れているのだという。だがこちらの女子大生のほうが女性らしさのある美人だった。父親の謙作も不倫寸前まで行っているというシーンが出てくる。部下のOLとバーで飲みプライベートな相談を受けているのだった。

     繁が探偵のような行動に出る。証言の裏を取り喫茶店の名前まで調査する。親の行動を子が探偵する。やっても幻滅するだけだろう。律子を家に招待した仏文の学生は大金持ちの令嬢だった。しかも英語もフランス語もペラペラで律子の鼻をへし折るのが目的のようだった。だが二人は何故か友達になる。