ジャニス・イアン自身はモーリス・ラベルの音楽性を目指しているというアーチストであるし、ウィルユーダンスの音楽が掛かると何か高尚なドラマのように錯覚するが謙作と律子のストーリーはわりとベタなものだと思う。
さて繁は夜の電車に乗り外人の所へ向かう。チャーリーが居たが冷笑された。殴りかかったけど反撃されてのされてしまう。繁は英語でお前を軽蔑すると叫び惨めな姿で帰って行く。翌朝謙作は息子の姿を見て叱責せず苦言のような事を言う。いいお父さんだ。
年始の挨拶に部下が二名来る。だが緊急会議のようなものだった。上からの指示でえげつない仕事をすると云うものらしい。家族みんなから色々邪険にされた則子は男とのスリルたっぷりで楽しかった日々を回想する。でもまあ爆発するほどでも無さそうだ。昔の懐かしい場所を徘徊する。すると偶然にも家族連れで買い物する男に出くわした。 これによって少し気が動転したようだ。
繁の合格発表の日、親はやきもきしている。友達が志望校に受かり繁は落ちた。連絡もせず遅く帰ってきた繁に謙作は珍しく雷を落とす。繁は今日から早稲田の政経を目指して勉強すると誓う。アンプもチューナーもデッキも捨てるべきと自戒する。するとオーディオは勉強の邪魔なのか。そうは言えないと思う。