哀愁の紹介で繁は料理屋の住み込みで働く事になる。日頃の交友関係がこういう時に役立つ。謙作は商談がまとまりホッとしていると部下のOLが残業をしている。家に帰りたくない謙作はOLをバーに誘う。今夜泊まろうと云うがOLの方が拒否をした。片思いのはずが今は憑き物が落ちたように謙作の事が好きでなくなったのだという。
帰宅した謙作はいよいよ妻と対峙する。事情を問い詰める謙作は時々声を荒げるが則子は別れたくないという。謙作は自分のせいでもあると言い早く過去の事にしたいと言って許す。
則子は繁の勤め先を聞き出すと店に昼間ラーメンを食べに行く。繁は迷惑だと怒るが後で電話してきて詫びる。だが話題が大学云々になると早々に電話を切る。母娘の会話も嫌なものがある。母の方も娘にあれこれ言われるのは頭にくる。
いよいよ会社の経営危機が現実のものとなる。思ってもいなかった事だがこのあと謙作はリストラされることになる。一方部下は弱電の営業職に引き抜かれて転職する。さらにあのOLと結婚すると告げられ謙作は駅のホームでいじけている。