映画 暴力脱獄 Cool Hand Luke(1967)

   ルークが夜中の街でパーキングメーターを工具を使って切り落として歩く。たちまち警官が来てルークは監獄に入る。このルーク(ポールニューマン)という男は元軍人で監獄に入ってもちょっと浮いているというか何を考えているのかわからないところがある。ある日ボスの囚人とボクシングをするが打たれても打たれても向かっていった。ある日ポーカーゲームで一人だけコールを連発し勝つ。ここで自らクールハンドという。 

   ルークに面会に来たのは母親だった。母親は少し皮肉を言ってタバコを吸って自分は楽しい時もあったという。だが病床にある身でここにやって来たようだ。激しく咳き込んでいる。家は弟のジョンに譲るという。母親が述壊するにはジョンを愛せなかったからだという。ジョンと甥も会いに来ていた。

    囚人たちは今日も道路を作っている。今日は気合をいれてあっという間に仕事を片付けてしまった。2時間も時間が余って看守はあっけにとられている。ある日ルークは卵を50個食えると言い賭けが始まる。ゆで卵が用意され32個まで食べ休憩する。あとは無理やり残りを食べ失神する。 ある日作業中に雷が鳴り出す。ルークは天に向かって俺の命を奪えと叫ぶが雷は落ちなかった。その日母親の死の知らせが届く。翌日ルークは懲罰小屋に入れられた。

   独立記念日には音楽とどんちゃん騒ぎが許される。その間に床をのこで切りルークが脱走した。線路を走り柵を抜け川を泳ぎと犬の追跡を上手にかわしている。だが翌日確保され手枷足枷になる。その後また上手くやっって脱走に成功する。ルークはしばらく職を転々とするがまた連れ戻される。だんだん中での扱いも厳しくなりルークは元気が無くなってゆく。懲罰の日が続きある日穴を掘らされる。自分の墓穴なのだが埋められる前に泣きながら改心し許される。 
    ある日の作業中ルークは亀をさばいておけと言われそのままトラックで逃走する。夜になり古びた教会で神に問いかける。神は何も答えず追手を差し向けた。仲間は投降を勧めるがルークは覚悟を決めたのか一発撃たれ病院で死亡した。

     戦争で心を病み人を殺さずに死刑になる方法はこれしか無いとルークは考えたのだろう。その通りになったわけである。