ふぞろいの林檎たち 最終回

    左翼の集会から大量の注文が入るが三人でなんとか配達した。その中の一人に因縁をつけられたがノンポリの三人は逃げて帰る。皆んなで仲手川酒店でビールを飲んでいると母親も加わった。翌日から綾子も手伝いに入り陽子も夕方来るが健一が居ないので帰って行った。兄はビジネスホテルに泊まりつつ幸子の行方を捜している。曳舟駅のホームでとうとう見つける事ができた。

  修一が仲手川酒店に来る。悩みをいろいろ打ち明けるが良雄にとっては恋敵なのだ。恋は面倒で入り込めないしもしそうなったらこちらからスパッと切るというのが修一の流儀だがそれもだんだん淋しいと思うようになったと言う。良雄達の助け合う姿を見て羨ましいと言う。 

   実が街をふらついていると綾子がたこ焼きの露店でバイトしているのを見つける。実にお金をやる為に働いているのだ。陽子は喧嘩中だが健一らから第二回のコンパに誘われる。修一も酒店の配達を手伝っている。ニヒルでダンディな良雄の兄。ベッドシーンがあった事を示唆する部屋から良雄に今夜帰ると電話する。       

   仲手川酒店での今夜のコンパは最終回で一堂が会するという山田太一ドラマの常套手段である。なんとか皆がニコニコと集まった。そこへ兄夫婦が帰還して大団円となるかと思ったら又母親が口うるさく二人を罵る。皆んなお通夜のようにうつむいてしまった。結局兄の弁論で母親を黙らせるのだが、ここで母親が鉾を収めるというのは意外だった。 彼女は酒が入ると向かう所敵なしだったのに。
  
    会社説明会に臨む三人。ここで学歴差別が露わになる。これは当時の話題になったやつである。ハッピーエンドではなく問題提起という形で終わったがふぞろいの林檎たちはパート4まであるのでこれでいいのだろう。