TANPOPOはミュージックビデオ風のアニメーション映画でさすがに完成度が高い。乾いた花は一人芝居のドラマで夜アパートに帰宅した男が投函されていた手紙を一人で読み始める。最初は嬉しそうにウンウンうなづきながら読んでいたが終わりのところで表情が暗くなる。封筒にはタンポポの押し花が入っていた。それを見つめ号泣する男。どういう経緯なのかはこちらにはわからない。
羽の帽子は軽やかな音楽とともにデートの準備をしてアパートを出て行った女性が車にはねられて死んだという話。羽の帽子が不吉な運命を呼んだのかと思わせるがどこに暗示があるのかよくわからない。
サムライNIPPONはゲームタイトル風のサムライの映像で日本を外国人にアピールするためのものか。バービーはスラップスティック風のゲイバーの話で怖い結末だがそこはかとないユーモアがありマスターのマメ山田が奇妙な空間を演出している。
Short Cakeはパティシエの恋愛もので漫画風の結末になる。Hanauta、
家族写真、繋いだ手、ファミリーレストランは日常のドラマでほのぼのとした物からひんやりとした物まで色々と揃っているという印象を受ける。
