映画 ラマン （2005）

    美少女女子高生のチカコは母とつましく暮らしていた。チカコは親に内緒で刺青をいれ三人の男の共同の愛人になる。お金の為だというがいくらだったのかは明示されていない。放課後になると男たちのいる洋館に通う生活が一年間続くことになる。男たちは少女を性奴隷にするがそれでもだんだん変化が現れる。少女に勉強を教えたり花火大会に連れ出したりする。

     男たちの素性は小学校からの友人で一人はヤクザかもしれない。小学生時代からの夢が結実してこのような事になってしまったという。手の届かない夢であるが大人になれば手が届くかもしれないものとして美少女を選んだと男の一人は白状する。つまり対象はなんでも良かったのだ。

    チカコは男たちの中に子供の頃の素朴さと大人の悲しみを見ることで自分が共感しつつあることに気づく。いろいろあったが一年が過ぎ別れの時がくる。チカコはこのままで居たいと言うが男たちはやさしく拒否して去って行った。ちょっと綺麗事が入っているがこれは大人の童話のような話だろう。教訓的なものは何も無いので寓話とは違う。