映画 サバイバル・フィールド (2009)

   ヨーロッパのペイントボールのイベントに集まった愛好家達は特殊部隊のいでたちではりきってゲームを始める。敵と戦いながらフラッグを見つけアイテムを取って行く。リーダーと斥候、狙撃手、歩兵という風に役割を分担し作戦を遂行する。何気なく見ているといきなり実弾が飛んできて一人が血まみれになって死亡する。ホラー映画だった。部隊はパニックになり逃げ出そうとするが境界には高圧線が張り巡らされていた。暗視カメラを備えたスナイパーに一人ひとり殺されてゆく。この様子を高いお金を払ったギャラリー達が監視カメラとマジックミラーで鑑賞するという悪趣味なショーだったのだ。
   
    殺人ショーなのでいろんな趣向で隊員が殺されてゆくのだがガッツのある女性隊員が一人生き延びてスナイパーと対決する。これも趣向だろうが無線を使って主催者が女性隊員にアドバイスをしてゆくという流れになる。スナイパーにも弱点がありそれを突くことで辛うじて女性隊員が勝利者になる。勝利者は口外しないという条件で外に出られる権利を得る。だがやはり逃げる途中で始末されたようである。戦争を仕掛ける金持ち達と、何も知らず浮かれている戦闘員を皮肉ったような作品になっている。