不仲だった三兄弟が父の死後一年経ってから再会する。長男のフランシスの提案で仲直りの為のインド旅行をする。目的地は伏せられているが母親がいるとされているヒマラヤの修道院だ。三人は最高級の寝台列車に乗り込み旅が開始する。仲直りしたと言ってもフランシスは高圧的で次男のピーター、三男のジャックは少し不満顔だ。途中下車して寺院を見学したりコブラを購入したりする。奇行が災いして三人は列車からつまみ出され田舎の駅で降ろされる。母親からは今年は来るなと連絡が入るし途方に暮れて歩いていると子供が川で溺れている。三人は川に飛び込み救助するが子供の一人は死んでしまった。子供らを村に連れて帰るともてなしを受け葬儀にも参列する。いよいよ帰るときがきて飛行機に乗ろうとする瞬間フランシスは急遽母親の所へ行くことに決める。
母親は変わった人で子供と一晩会っただけでまた失踪してしまった。子育てが嫌でたまらないという印象だ。母の愛に飢えたさまよえる息子達という構図が見えてくる。そうなった人は他人に愛情を注ぐ事が出来ないとされている。まあ本当かどうかは分からないが。