吉野朔実 Period (2004〜2014) 月刊IKKI

  都内の庭付き一戸建てに住む男の兄弟ハルとヨキがある日家に帰ると母親が家出していた。台所には物が散乱しており血痕のようなものもある。そこへ大学教授の父親が帰宅し兄のハルをビンタし頭を壁に打ち付ける。弟の靴の脱ぎ方が気に入らなかったのだ。

  次の日ハルは女教師の担任に呼び出され事情を聞かれる。顔にアザを作っていたのだ。ハルはなかなか本当の事を言わないが担任は父親のDVと判断し面談にやって来る。担任は事情はどうあれ暴力は良く無いと父親に訴えるが手篭めにされてしまう。その後担任はいそいそと通ってくるようになった。担任にもDVの過去があったらしい。その夜ハルが台所に行くと父親がホステス風の若い女を引っ張りこんでいるのを目撃する。

   父親はとてもイケメンで息子達もイケメンである。だが吉野朔実の人物の表情の描き方は上手いとは言えないところがある。その点を割り引けばもうこれは実写のドラマと同じだ。