映画 クロッシング (1999) 原題 BLOWBACK

  モレル刑事は猟奇シリアルキラーであるウィットマンをついに追い詰めて逮捕する。ウィットマンは一般人をターゲットにして猟奇的な処刑を行うがそれは聖人の殉教の姿を模したものだった。死体には必ず章句の番号を残す。聖書を諳んじているモレル刑事は現場ですぐ意味を解き明かす事ができた。ウィットマンは陪審により死刑の判決を受けガス室で処刑される。処刑にはモレル刑事と弁護士であるモレルの元妻も立ち会った。だが驚いたことに遺体を移送する車中でウィットマンに蘇生術が施される。この謎の組織の目的は生き返ったウィットマンに整形手術を行い名前を変えプロのスナイパーとして要人の暗殺に使うことのようだ。この謎の組織はあとで明かされるがFBIだった。ところがある暗殺現場でウィットマンは命令に背き組織を離脱する。

  解き放たれたウィットマンは裁判記録から陪審員、裁判長、弁護士のリストを入手しABC順に殺害してゆく。モレル刑事は殺害方法とメッセージの筆跡から一連の犯罪がウィットマンによるのものであると確信する。ウィットマンの腕は確かでリストの人物と捜査官がどんどん死んでゆくのだがモレルの元妻を処刑しようとする場面でモレル刑事との一騎打ちになる。ウィットマンがモレル刑事の武器を奪いいよいよ殺そうとする瞬間モレル刑事はウィットマンの過去について対話しながら指摘してゆく。結局ウィットマンは父親に性的な暴行を受けていたと言う。動揺するウィットマンを元妻とモレル刑事が仕留める。今度は蘇生しないようモレル刑事がとどめを刺した。

  いろんな映画に少しづつ似ているような気がするが、かなりよく出来たサイコサスペンス映画だと思う。