この映画はスペクタクルアクションものであり神話の部分はファンタジー的要素として少しだけ注入されている。
ヘラクレスはある古代ギリシャの王国の王子で次男である。王の征服欲を嘆いた王妃が神殿でゼウスに祈ったところ子を授かりヘラクレスと名付けるよう言われたのである。王と兄に疎まれたヘラクレスはエジプト遠征に出され捕虜となる。奴隷になり興行主に格闘技をやらされるがヘラクレスは強いのでギリシャの格闘技大会に出場することになる。ヘラクレスはここでも勝利し自由の身となるが故国は荒廃し王による収奪が行われていた。
ヘラクレスは共に帰還した隊長とともに反乱を計画するが王の軍に捕らえられる。いよいよ処刑されるというギリギリの処でゼウスのパワーが天からヘラクレスに注入され相手をなぎ倒す。最後は王妃の形見の短剣で王の心臓をひと突きし復讐を遂げるのである。
この映画はヒーローロマンスものでもある。クレタの王女をめぐって兄とヘラクレスが奪い合いを演じていたが結局ヘラクレスが勝ちハッピーエンドになっている。最後の場面で王女は死んだはずだが何故か生き返っているのである。