前略おふくろ様 II 第一回 (1976)

  枕の部分でサブが変質者の容疑で取り調べを受けている。濡れ衣だが本署まで連行される。サブは27歳になった。有名料亭「川波」で秀さん、政吉、かすみと一緒に働いている。濡れ衣は晴れたようだが以来サブは変質者と呼ばれるようになった。川波には不登校のお嬢さん(木之内みどり)がいてサブの事を気に入っているようだ。日曜日にサブにお祭りに連れて行ってもらう事になっている。

  川波にはほんわかとした女将(八千草薫)がいて気の強い仲居が仕切っている。ある日川波に新入りの板前が入る事になる。ところが何かの手違いで10年目の強面の板前(志賀勝)がやって来てサブと政吉をビビらせる。割りを食ったのがサブでこれで下働きから抜け出せない。

  日曜日サブがお嬢さんを連れて夜店を見て歩いていると海ちゃんがこちらをじっと見ている。海ちゃんは母親の死後山形で大人しくしていたが最近東京に出てきたという。サブのアパートで世間話をするがその晩泊まることになる。サブがかすみと別れた事を言うと海ちゃんは突如サブに抱きつきキスもする。その後は何となく気まずくなり居住まいを正す。二人ははとこ同士なのだ。