御歳96の吉田秀和が鎌倉の自宅でマイクに向かって原稿を読んでいる。ハイドン交響曲第97番ハ長調を解説する。要するに祝典的な堂々たる音楽だと言っている。
ではアーノンクール指揮 ロイヤルコンセルトヘボウオーケストラアムステルダムで全曲続けて聴きましょう。〜いい音で演奏が流れる〜
ゆっくりとした序奏の後は明るく堂々とした音楽になり、緩徐楽章、メヌエット、軽快なフィナーレと続く。ドイツの典型的な宮廷音楽だが時折ヘンデルの水上の音楽の響きが聴こえてくる。
続いてハイドン交響曲第98番変ロ長調の解説に入る。ロンドンの演奏会で演奏された曲である。楽章の解説があり演奏会で指揮のハイドンのピアノが入ったという故事に言及している。このCDにもピアノが入っていると言う。これもアーノンクール指揮 ロイヤルコンセルトヘボウオーケストラアムステルダムのCDで聴く。
この音楽が当時どの位革新的だったのか測りかねるが第1楽章にはフーガも取り入れているしオケの響きもメンデルスゾーンかという位こなれている。
終了後はNHKアナの案内と時間調整用のデベロティメント風の曲が流れて午後10時の時報となる。こうして土曜の夜は更けてゆく。