映画 西の魔女が死んだ (2008)

  子育てを終え森に一人で住む英国人女性の元に不登校の孫娘が居候することになった。孫娘のまいは中学生である。ある夏の日に母親に連れられてやってきた。ここでまいは修道尼のような生活を送るのだが少々変わっているのが祖母の母が魔法使いだったという事情である。祖母も少し魔法が使えたと言う。その血を受け継ぐまいは祖母の元で魔法使いの修行を自ら進んで受けようとする。

  修行と言っても時間通り起きて勉強しジャムを作り森を歩くといったものであるが人に溶け込めないまいは近隣の住民とトラブルを起こしてしまう。結局癇癪を起こしたまいの頬を祖母がぶって二人の関係は壊れてしまうのである。不登校の問題は父の単身赴任先に引っ越すことによって解決することになった。その二年後に祖母は亡くなった。

  原作が児童文学なので悪い部分はうまく隠してきれいごとで構成されている。まいが不登校になったのも両親の問題が関係しているだろうし祖母も無料で孫娘の面倒を見るのは嫌だったろうと思う。まいも手に負えないような嫌な子供だったに違いないしどこへ行ってもトラブルを起こしてしまう性格は変わらないはずである。案の定祖母との関係も壊してしまった。こんな環境があったら夢があっていいなという作り話しなんだろうと思う。