2000年の興行収入二位で42億である。一位の 劇場版 ポケットモンスター 結晶塔の帝王 48億5000万は 今回見ない。
極左テロ組織赤い月がダムを占拠し政府に50億円を要求する。さもなくば人質を殺しダムを決壊させ20万世帯を水没させるという。政府は仕方なく現金とヘリ二機を用意することを約束する。たまたま外の見回りをしていた作業員冨樫(織田裕二)は事件を知りたった一人でテロリストに立ち向かい彼らを次々と殺して行く。求められているのはジャック・バウアーのような活躍である。つまり殺そうとしても死なず、どんな隙間からでも逃げ出し又侵入するというテロリスト達からすれば厄介な存在である。
この物語では事件前に亡くなった冨樫の友人の婚約者がわざわざやって来て事件に巻き込まれたり、テロリストに恨みを持つ人物がメンバーの中にいて中から壊滅させようと企てたり、リーダーも最終的にはグループを消滅させようとしていたり、と話はストレートなものではない。結局テロリスト達は冨樫にやられるか仲間割れするかして全員死ぬ。で、冨樫と友人の婚約者は助かり、間一髪でダムの爆破も回避できるという娯楽スパイ映画のような結末になっている。
現実問題として考えるとおそらくSATがすぐさま現地に急行して武力制圧し犠牲も多く出るという話になるはずである。テロリスト達も仲間割れせず最後まで頑張るだろう。また要求金額もこれより桁が多くオフショア企業の口座に振り込めとか言ってくるはずである。