吉田秀和 名曲のたのしみ 2012年5月19日放送分

今日はラフマニノフの連続放送の22回目にあたります。ピアノ独奏曲を聴きましょう。ラフマニノフは練習曲というのを二つ残しています。それには音の絵という副題がついていますけれどもそれぞれ9曲からなるものですが 、第1集の第4曲は後で改訂版ができて二集の方に組み入れられているので今は聴かれなくて要するに第1集の方は8曲でできている。それから第2集の方は9曲からできている形になります。ラフマニノフのピアノソロ小品集としては他に前奏曲集というのもありますし楽興の時というシューベルトのあれみたいなのもあるんですけれどもその中ではこの練習曲集が作曲家としては一番力を入れてやったんじゃないですかねえ。性格的な音楽としては内容の濃いものですね。勿論ショパンの練習曲の後を継いだものでただピアノの技巧をひけらかすというものじゃなくて音楽的な内容もあるものです。けれども驚くべきことにこの第2集のほうの音の絵9曲を見ると第1曲から第8曲まで全部短調で書かれていて1曲しか長調が無い。当然技巧的に難しいということを除いても暗い内容のものが続くんですよね。第1曲から第4曲まで、弾いてるのはアシュケナージです。〜音楽〜

この次は第5曲から第9曲まで云々、それじゃ続けてこれも演奏聴きましょうアシュケナージのピアノソロです。〜音楽〜

今聴いたのはラフマニノフ作曲の練習曲集音の絵第2集のほうの全部で8曲?聴いたわけですけれども次にこの練習曲をオーケストラに直したものがあります。レスピーギというイタリーの作曲家、これはオーケストレーションの名人と言われてる人でしかもこちらの方は前の方が音の絵ということ言っておきながら結局どんな絵なんだかわかんないようなくらいでこっちの方は標題がついてましてね、でそれを5曲レスピーギやったんでそのうちの第1、3、5、この3曲をこれから聴くことに致しましょう。アシュケナージ指揮のシドニーシンフォニックオーケストラの演奏です。〜音楽〜

今日は云々を聴きました。それじゃあ又、さよなら。

名曲のたのしみ、お話しは吉田秀和さんでした。