映画 恋に落ちて (1984)

音楽ファンとしてはデイブ・グルーシンのマウンテン・ダンスがどの様に使われているかゆっくり視聴して確かめる必要がある。冒頭とエンディングの他、心が浮き立つような場面にも三回くらい出てきた。この独創的でかなり変わった曲がニューヨークとか地下鉄に合うかというとそうとは言えない。プジョーシトロエン、スイスの湖畔、山岳ドライブなどというキーワードがむしろ思い浮かぶ様な曲である。

ヒロインのメリル・ストリープは他の俳優がホームドラマのレベルの演技をしている中、一人だけ舞台女優のような演技をしているのである。多分に偶然が作用して二人を恋に落ちさせているし、円満そうな両夫婦が別れる伏線のようなものも仕込んである。すれ違いも何度か二人の邪魔をするが、強く想い合っている二人は再会して結ばれるのである。感動的かというとまあそうではない。