設定は2022年のニューヨーク市で人口は4000万人に達し、半分が失業者である。富裕層は高級マンションに住み十分な食料が得られているが何故か若い家政婦が雇われている。街中はホームレスで溢れており時折外出禁止令が出される。暴動がしばしば起こり鎮圧部隊が出動する。食糧と水は配給制で独占企業であるソイレント社の四角い板のようなフードをみんな貰って食べている。主人公のソーン刑事はソルという元大学教授と安アパートに同居している。食べ物には不自由しており、富裕層の家から食べ物を失敬しては上司や同居人に分けたりしている。今回ある殺人事件を担当するが、これはソイレント社の秘密に関係した暗殺であると確信したソーン刑事はソルの協力を得て事件の核心に迫って行く。ソイレント社の資料からソルは真実を知り自身はホームと呼ばれる安楽死施設で安楽死する。それを見届けたソーン刑事は死体が運搬されてゆくトラックに乗りソイレント社の工場に忍び込む。そこで見たのは死体から作られているソイレント・グリーンだった。
米国の様な先進国でこの様な事態が起こるかどうかは甚だ疑問だが途上国ではぼちぼちこうなって行く兆しも見えている。
