映画 悪魔の追跡 (1975)

仲良しの2組の夫婦がキャンピングカーでコロラドを目指して出発する。ロジャー(ピーター・フォンダ)とフランク(ウォーレン・オーツ)はバイク整備工場の共同経営者でありバイク乗りである。ロジャーがバイクレースに出場し勝利した後、バカンスを満喫する旅に出る。もし大トラブルに巻き込まれなければ随分充実した楽しいバカンスだっただろう。

キャンプ中のある夜、ロジャーとフランクが偶然目撃したのはカルト集団の儀式で少女を生け贄にするというものだった。二人は双眼鏡で慎重に観察していたが妻が大声を出したために気づかれてしまう。たちまち正体不明の集団がこちらに向かって走って来た。危険を悟ったロジャーらはキャンピングカーで逃走するが、彼らは車に取り付いては斧で襲ってくるのである。町まで逃げて警察に駆け込んでやれやれ一件落着とは行かなかった。

今回のことは現場検証だけで事件にはならず、町では監視されており、キャンプ場ではひどい嫌がらせを受ける。覚悟したロジャーらは銃を購入し襲撃に備える。案の定田舎道に出るとカーチェイスが始まった。

襲撃する方は悪魔というほど恐ろしくはなく二人の反撃でどんどん死んでゆくのだが、最後はキャンピングカーが夜中に包囲されてジ・エンドとなる。不条理な展開はあのイージー・ライダーに似通っている。