小学館から1970年代に刊行された全集である。国際版というのはイタリアのミラノで出版された全集の邦訳という意味である。大型本で見開きごとに絵があるのが特徴となっている。
宝島のあらすじ
海の司令官ベンボー亭を営む両親の元で暮らすジム・ホーキンス少年はひょんな事から宝島の地図を手に入れる。地元の有力者トリローニと医者のリブジー先生とともに船を出して宝島を目指して出航する。だがその船には宝を狙う海賊が船員になりすましてすでに乗り込んでいたのである。
その後の話はわかりやすく簡潔に進んで行き結末に至る。実際の文章を紹介する。
〜以下引用
船がすなはまにのりあげるのを、まだかまだかと、待ちかまえていたぼくは、船べりから首をのばして、船がかきわける波をみつめていたのです。そして、はっとして、後ろをふりむきました。
〜引用終わり
いろんな幸運と偶然が重なってジム少年らは無事にお宝と共に帰り着く。残虐で怖い海賊たちとの戦いや駆け引きや交渉があり一つ間違えば海の藻屑になっていたジム少年である。文章はジム少年の目線で書かれており彼の驚きや考えがわかるようになっている。ジム少年がいない場面の記述はリブジー先生の目線で書かれている。