映画 フィクサー (2007)

過去にシネフィルイマジカで放映された映画である。フィクサーといってもNYの大手弁護士事務所に所属するもみ消し専門の弁護士のことでジョージ・クルーニーが演じている。さて今回は農薬で被害を受けた農民が会社に対して起こした集団訴訟がテーマであり、訴訟の大詰めの段階で会社側の弁護士が寝返って、農民側に着こうする椿事をスパイ映画のタッチで描いたものになっている。

いろんな手法が駆使されているが、犯行場面が先に示されて、本編がその種明かしになっている。犯人は伏せてあるので刑事コロンボの改良型と言えるだろう。寝返って原告側の美少女もゲットしようとしている同僚の弁護士を阻止する役目を負うのがマイケル・クレイトン弁護士(ジョージ・クルーニー)で、事務所のボスに言われた通りに同僚を軟禁して措置入院させようとするのだが、裏をかかれたり、被告会社の法務部によって同僚が暗殺されるなどアクションスパイ映画のようになってゆく。

結構無理があると思うのだが全部設定でなんとかしようとしている。その最たるものが主人公の弟でNY市警の警察官ということになっており、いろんな場面で協力してくれる。そして結末ではジョージ・クルーニー刑事コロンボのような役割を演じて悪を退治するのである。感想としてはみんないい年してよくやるよといったものになる。