映画 透明人間現る (1949)

調べたことを書くと、この映画は円谷英二による特殊撮影映画の戦後第一作である。次に観た後の感想などを書く。

まだ人物が素朴でステレオタイプであり、出てくる風物が時代の記録という感じがいい。事件は神戸にある中里化学研究所で起こった。主な登場人物は所長の中里博士、若い二人の研究者、博士のお嬢さん及び悪人である。透明人間についてはまあそんなものだろうとしか思わなかったが、SFサスペンスとしては良く出来ており、三ノ宮ホテルとか須磨海岸などが出てきて当時の繁栄していた神戸を見ることができる。この年に村上春樹が生まれているので上映は観ていないはずである。

出演者のタイトルロールを見ていると水の江瀧子とあったのでどこで出るのだろうと思った。後で気づいたのだが若い研究者の妹として出てきていた。ストーリー上男装で出ていて熱演だったのでああそうかと思ったのである。透明人間薬を今開発すればイグノーベル賞受賞間違いないだろう。