米国アリゾナ州フェニックスで元気に働く消防士ジェレミーはある日の夜、コンビニでの強盗殺人事件に出くわす。強盗犯はヘイガンという名の、ギャングのボスで自らコンビニに押し入り、無理難題を言った後、店主と息子を射殺したのである。客だったジェレミーは逃げ出して無事だったが、証人として証言を求められる。かつてヘイガンを担当した刑事のマイクは証人とその家族を守れなかったという苦い経験がある。そのためジェレミーに証人保護プログラムを発動し、裁判に備える事にした。
ところが、である。IDを変え、苗字も変えて姿をくらましていたジェレミーがフェニックスに戻ってみると、電話が盗聴されており、自分の居場所と、ジェレミーの恋人タリアの行動予定までがヘイガンに筒抜けで、ヘイガンは保釈の身であったのである。このままでは二人とも証言前に殺されてしまう。案の定ヘイガンは電話でジェレミーを脅してきたが、熟考の末ジェレミーが出した結論は、ヘイガンとその一味を先に葬り去るというアイデアだった。
ちょっと斬新な発想である。まあこの後は、いろんな映画で出てくるようなアクションの連続が見れるのだが、ここからの出来は良いとは言えなかった。自ら放火したビルに消防士の姿で現れたジェレミーは、極悪非道なヘイガンを倒し、捕まっていたタリアも助けてハッピーエンド?となるのである。