これは今回観たのが二回目だが結構複雑で面白い。登場人物が酔狂でマニアックだし、状況が急変することによりそのまま大冒険に突入するのである。特殊部隊なみに強いのはやり過ぎの観がある。
アメリカ南北戦争の終盤、異様な形をした南軍の装甲戦艦が金貨を満載したまま消息を絶ったという伝説を調べている海洋学者のピットは、NUMA(国立海中海洋機関)の一員であるが、ナイジェリア沖で任務を遂行中に同僚で友人のジョルディーノとともに上司から借りたボートを駆ってニジェール川を遡り内戦中のマリに侵入する。原作はクライブ・カッスラーの小説だが実写(CGもあるかも)で再現されているのには感心する。本筋とはあまり関係ないがWHOの女性医師ロハスも出てきてアクションに絡んでくる。
ビットらはマリの防衛軍の攻撃を返り討ちにした挙句、謎の工場に侵入し遂には逮捕されるが逃亡しサハラ砂漠をさまようことになる。トゥアレグ族も絡んでくるが最後は独裁者であるカジーム将軍と戦う事になり、砂漠に埋もれていた戦艦に乗り込んだ三人は旧式の大砲を発射する事でゲームを逆転するという筋書きになっている。二度目の視聴時にはストーリーはほとんど忘れていたが砂漠から軍艦が現れる異様な光景は何だか覚えていたのである。