映画 月に囚われた男 (2010)

月の裏側でエネルギー資源の採掘員として働くサムは3年の契約期間をもうすぐ終えて地球に帰るところであった。サムはルナ産業社の社員でありサランという基地で一人で仕事をしている。ガーティというロボットが全てをサポートしてくれている。ところがある日、採掘現場に向かったサムの月面車が事故を起こし現場で立ち往生したままサムは気を失ってしまう。

サムが目覚めたのは基地の診察ベッドの上で、検査は異常なく数日で仕事に復帰する。ここまででおかしいのは、誰がサムを助け出して基地まで運んだのかという事である。それを伏せたままストーリーが進行するのだが、だんだん種明かしがされてゆく。

最後まで観たが、これはSFでありながら不条理劇、スリラー、社会問題を盛り込んだ面白い映画だった。あまり詳しく書くとネタバレになるので書かないが、これは外国の映画で時々出てくる変わったテイストの独創的な映画だと思う。日本との違いは人材の豊富さと、仕事への姿勢だと思う。