映画 悪魔の棲む家 (1979)

一見した感じでは非の打ち所のない映画のように思われた。何故ならこのようなホラー映画では悪魔の方が強すぎて、人間が完璧にやられるのが道理で、その一部始終とくればこれは見応えがあるからである。

実在した家と実際に起こった事件を元にしたとあるが、最初の事件(家の主人が先住民を虐殺した事件)、2番目の事件(ある一家の大量殺人)、本事件に分けることができる。本事件も結末に近づくにつれ、悪霊に取り憑かれた夫が家族を殺してしまうのかとハラハラするが、結局妻と息子の機転で家から逃げ出す事に成功したのである。この映画では神父様による悪魔払いは失敗した。

襲う場面でのフラッシュバックの様な技法は、観客に最悪の結末を想像させる為のものだろう。