映画 美しい人 (2005)

ロドリゴ・ガルシア監督による9本からなる短編オムニバス映画である。邦題の美しい人というのは原題のNine Lives とはややかけ離れている。問題を抱えた青年期から老年期までの女性のストーリーである。例えて言うとちょっと変わったホームドラマを切り抜いた様なものである。場所を弁えず切れる女性囚人、手術前の不安を夫にぶつける妻、娘の家庭教師と不倫しようとしてやめた母親、まあそう言ったもののオンパレードである。結末もぶつ切りになったものが多い。

何を意図した映画なのか?ワンカット長回しの実験と、自立した女性(人格は成熟していない)を描いてみたというところだろうか。