映画 のだめカンタービレ最終楽章前編(2009)後編(2010)

 テレビドラマは全部観たがシュトレーゼマン、ハリセンの人、ペトルーシュカのギャグには破壊力があった。本編は時間の関係からかギャグは控えめで、登場人物の留学やら海外での活動が描かれている。音楽も新しいものが登場する。

 千秋はウィーン楽友協会での指揮をかました後、フランスの弱小オケの常任指揮者に就任する。そこでボレロを大失敗する。序曲1812年では大成功し、有名ピアニストの孫Ruiとラベルのピアノ協奏曲ト長調を共演するところや、シュトレーゼマン指揮でのだめがショパンのピアノ協奏曲を弾くところがハイライトとなる。

 のだめはフランスの音楽院でピアノの課題を着々とこなしながら千秋にまとわりついているという感じであるが、最後にガス欠のようになるがなんとか復活する。音楽の勉強の心得について、作者によるありがたい言葉が聴ける。

 ドラマの頃とは違って、音楽のプロとして生きる上での現実が見えてくるしなんだかこれでは尻つぼみのようだ。