映画 パリ警視J (1983)

この映画は見終わった後に、〜という夢を見たという結語が来て、やっとしっくりくるのでは無いだろうか。それほどこの主人公Jの大暴れぶりは度を超えている。

 無法地帯と言われるマルセイユとパリを舞台に、ジョルダン警視がフランス最大の麻薬組織のボス、メカチを一人で倒すという物語である。当然メカチ側もいろいろやってくるのだが、ジョルダン警視はものともせずニコニコと笑顔で相手を倒してゆくのである。最後はメカチを自分で処刑した。

 フランス社会における犯罪組織の強大さ、司法の腐敗などを考慮しても、ジョルダン警視の行為は合法にはならないと思うので、これは刹那の夢物語ということにしておこう。