映画 燃えよドラゴン (1973)

 007ドクター・ノオのような雰囲気を持つカンフー映画である。音楽もそのような感じだし、米国人も多く出てくる。ブルース・リーが秘密の島に乗り込んで内偵するというのはスパイ映画のようであり、三年に一度の武術大会に出るというのは、後のドラゴンボールの元ネタのようでもある。

 主人公が禅問答のような言葉を発しているが、少林寺禅宗なので違和感はない。米国人のセリフは即物主義のようなもので、深みがなく対照的である。カンフーの達人がアクションを演じるというのが主題となっており、ブルース・リーは最初は徒手で闘っているが、途中で棒術やヌンチャクの美技も披露する。お金と権力を握って思うままに振る舞い、悪事を働いていたハンは結局滅亡した。