大河ドラマ 新・平家物語 総集編 (1972)

原典を全部読んでから大河ドラマを観るという昔やりたくてもできなかった事を手掛けている。大変贅沢な楽しみだ。テキストは角川ソフィア文庫と天草版になる。

 この大河は新・平家物語とあるように吉川英治の小説を元にしているので、保元・平治の乱から説き起こされており、平家物語の部分は半分しか無い。保元の乱は大変難解で、中々理解できないでいる。まるで異国の出来事のように感じる。本当のことが書き残されていないのだろう。結果として藤原摂関家が没落したというのは良く理解できるので、これから想像するにこれの目的で日本の黒い部分が仕組んだ事象なのだろう。

 視聴者としては、忠盛闇討、鬼界ヶ島の俊寛祇王と仏御前、福原遷都、富士川の戦い倶利伽羅谷の合戦、木曾義仲巴御前義経八艘飛び、壇ノ浦の合戦を全部見たかったが、総集編ではほとんど省略されていた。勿論天草版平家物語ではこれらは詳述されている。