メキシコにおいて猖獗を極める麻薬カルテルは米国に麻薬を運んで販売するだけでなく、米国内で移民たちを誘拐し惨殺する事件を起こしていた。これを取り締まるFBI捜査官はカルテル側の爆弾作戦で犠牲者を出す。これに対抗するため米国の当局は特別任務の部隊を編成しカルテルのボスを暗殺するという作戦を秘密裏に実行するというのがこの映画の主題である。
これに加わった女性FBI捜査官のケイトは作戦の違法性と自分が囮にされたことに最後はブチ切れるが、この作戦を主導したアレハンドロのあまりの手際の良さに怒りの矛を収めて終わるのである。
映画としては作り手の腕は確かなもので脚本も演出も巧妙であり、他国にはまねはできないと思うレベルである。