映画 新・高校生ブルース(1970)

性をテーマにした往年の青春映画である。主演は関根恵子、男性陣は三人いてそのうちの一人が水谷豊である。東京の高校生たちの生態が描かれている。

三人は学園祭までに童貞を卒業する誓いを立てるのだが、街に性風俗が氾濫している割には一般の高校生にとっては八方塞がりな状況である。

話は変わるが非常に気になったのが彼女からのプレゼントとして出てきたLP盤で、タイトルは“The Best of Wilder”でレーベルはキャピトルのようである。劇中にステレオでちょっとかけられたのでいいなと思ってネットで探してみたが影も形もない。どう言うことなんだろう。

さてストーリーはどうと言うこともないものだが、結局童貞を卒業したのは二人で、主人公級のカップルは相思相愛となったが高校を卒業するまでは行為は封印するという事になった。当時としてはやはり不純異性交遊という事になってしまい映画としてはまずいからだろう。

似たジャンルのフランス映画と比べるとコメディーぽいし、日本の農村のほうが都会より乱れていた状況もあるようである。最近のフジテレビの変な題名のドラマからそんな事も伺われた。

岩波文庫 ユグルタ戦争 カタリーナの陰謀 (4)

もう一人の息子アドヘルバルは属州に逃げ込んだのちローマへ向かった。一方ユグルタはというと。

《そこで数日の後、莫大な金銀を携えた使者たちをローマに派遣し、彼らに次のような指示を与えた。まず旧い友人たちを贈物で堪能させ、ついで新たな友を手に入れ、要するに、金のばら撒きによってできることは何であれためらわずにやるように、と。さて、この使者たちがローマに到達し、王の指示どおり賓客関係にある友人たちやその他、当時元老院の中でその権威が絶大であった人々に巨額の贈物をすると、急激な変化が起こり、最大の反感の的であったユグルタは、たちまちにして門閥貴族層の寵愛と好意を受けるようになってしまった。彼らのうち、ある者は期待によって、他の者は報酬によって動かされ、元老院の各人を個別に回って、この人物に対しあまり厳重な決定がなされぬように盛んに運動した。こうして使者たちが充分に自信を得ると、日が定められ、双方のために元老院接見が設定された。アドヘルバルは次のように語ったと我々は聞いている。》

立派な長い演説だったが最後の部分だけ引用する。

元老院議員諸兄よ、あなた方御自身にかけて、あなた方のお子さんや御両親にかけて、ローマ人民の威信にかけて、どうか惨めな私を助けて下さい。不正に対抗し、あなた方のものであるヌミディア王国が、犯罪と私ども一族の流血によって崩壊するのを座視しないで下さい。》

まあ本来ならば、仔細をよく取り調べた後ユグルタを出頭させ処刑するか、大軍を出してユグルタを潰すかしたかもしれないが、実際はヌミディア王国の二分割で終了したのである。

岩波文庫 ユグルタ戦争 カタリーナの陰謀 (3)

いよいよ本題に入って行くのだが筆の勢いが凄かった。当事者しか知り得ないようなやりとり、一字一句写し取られたような演説、湧き上がる恐怖心などが描かれている。ユグルタ及び買収されたローマ側の高官たちは随分あくどいことをやったものだ。だがそういう事をやれば地獄に真っ逆様に落ちて行くのが世の常なのだ。

《このヌミダエ人はすみやかに命令を実行し、言われたとおりに夜、ユグルタの兵士らを呼び入れた。彼らは建物の中に突入すると、幾手にも分かれて王を探し、ある者は眠っているところを、ある者は手向かってきたところを殺し、隠れ場を隈なくあさり、閉ざされた場所に押し入り、すべてを喧騒と混乱に投げ込んだが、そうこうするうちにヒエムブサルが、女の召使いの小屋に隠れてるところを発見された。そこに彼は怯えてとっさに、勝手もわからず逃げ込んでいたのだった。ヌミダエ人たちは命令どおりに彼の首をユグルタのもとに届けた。》

こうしてユグルタはミキプサの息子の一人を葬り去った。勝った者が正義になるというのが戦争だが、ローマの監督下に置かれているヌミディア王国の場合はちょっと違っていて元老院による裁定が待っている。

岩波文庫 ユグルタ戦争 カタリーナの陰謀 (2)

《私が書こうとしているのは、ローマ人民がヌミダエ人たちの王ユグルタとの間に起こした戦争である。(略)》

この後は言うほど明快な文章でなかったので、少し要約してみる。

背景として、著者はローマにおける門閥貴族の悪行、第二次ポエニ戦争の戦後処理の問題を挙げている。第二次ポエニ戦争で勲功を為したヌミダエの王マシニッサが死ぬと、息子のミキプサが王権を継ぐ。ミキプサは二人の幼い息子と甥のユグルタを王宮に住まわせていた。 だが成長したユグルタは眉目秀麗であり狩猟の技に優れ人望も熱かったので、ミキプサは彼を密かに殺そうと考えローマ軍の援軍として彼の軍を戦地に向かわせるのだが、かえって名声を高める結果となった。観念したミキプサはユグルタを養子に迎え、息子たちの安泰を懇願し世を去るのである。

これだけのことだが、よっぽど時間があり腰を据えて書いたのか、説明文、付加文が過剰なくらいになっている。その通りに訳出されているので、わりとわかりにくい文章だ。