映画 ウィル・ペニー (1968)

冒頭でカウボーイたちの働く姿が出てきて、のんびりしているが野営したりと過酷な仕事の様子が描かれる。主人公は50前の初老のカウボーイでウィル・ペニーという。地味な容貌なので主人公とわかるまで時間がかかった。後でタフガイのチャールストン・ヘストンであるとわかる。

 牛を運ぶ仕事が終わりカウボーイたちは給金をもらい解散する。ウィル・ペニーら三人は野営しながら旅を続けるが、巡回説教師の一家とトラブルになり後で大変なことになる。前半はなかなかリアルなストーリーで、月山が日本の姿ならこれがアメリカだと思わせる出来である。

 牧場に雇ってもらったウィル・ペニーは境界の見回りの仕事をもらう。山小屋へ辿り着いたところ旅の母子が住み着いており、ウィル・ペニーを困らせる。見回りに出たウィル・ペニーはやがて巡回説教師たちにみつかり、取り囲まれ半殺しの目に遭わされるのである。この後のストーリーは省略するが、普通のテレビドラマのような感じで、甘ったるいところがありリアルさが失われておりちょっと残念だった。

光電式イコライザーIV (4)

 新たにヘッドシェルを購入した。

 リード線の色と機能はこうなっている。

 光電式イコライザーを繋いでみて、実際の電圧を確認する。緑と青間で4.9V出た。

 バイアス電圧も調べる。赤と青間、白と青間で-8.6V出ている。

 これでカートリッジの端子の色どおりにつなげば間違いない。

光電式イコライザーIV (3)

 周波数特性を示す。

 LED電源の電圧を見る。R cold、L cold間で調べる。5V出ている。

 信号源のバイアス電圧を見る。R hot、L cold間とL hot、L cold間で調べる。どちらも8.6V出ている。

 これで動作は正常と確認できた。

光電式イコライザーIV (2)

 電源にリプルフィルターが付けてあるが、MAU108に多量のノイズが乗っていたからである。MAU108が全部そうかというと そうではなく、II、IIIのイコライザーは普通だった。

 フィルター追加前

 追加後

特性データにも現れる。  追加前

 追加後

 K170の差動アンプのゲインは20倍ありうまくいきそうである。

光電式イコライザーIV (1)

 シンプルな方式を思いついたので作ってみる。5V電源にぶら下がっていたCは必要ないことがわかったので省略した。

 左右のチャンネルで回路にほとんど違いがないので音の差も少ないだろう。

 

映画 月山 (1978)

 小説を読みながら映画をもう一度見た。なるほどこれでは小説をすぐ発表できない事情があるなとわかる。法を犯している村人を密告するわけにはいかないのである。小説でいとこ煮が出てくるが、映画では接写がなくよくわからなかった。後で調べるとどうやら小豆と餅米から作ったものらしい。何もない村だがお寺と共存することでなんとか存続していたのである。映画も色々見てきたが、この映画はこれが日本だといえる最適なサンプルだと思う。人為的なものが極めて少ないピュアなものである。

 主人公は身の危険を感じて逃げ出すということはなく、春になって悠々と寺を出て行ったのである。十王峠からすでに春になった庄内平野が望めるかと思ったら、小説にも映画にもそれは出てこなかった。