パワーアンプ III

パワーアンプ III (5)

いよいよ最終段階に入る。 これはRチャンネルのバイアス電圧を見たところ。−51Vにひとまず調整した。 これはプレート電流を見たところ。13mAに調整した。ここまでが電流メカである。 ショートピンを外し、負荷に32Ωをつないだ。DCアンプの状態である。アイド…

パワーアンプ III (4)

真空管を取り付けてヒーター回路を組んだ。電源オンしたところ。 一真空管当たり0.98A流れていることが確認できた。ベース電流を制限する抵抗は1.5kΩにしたがもっと大きくしても良さそうだ。 暗くしてヒーターを目視する。

パワーアンプ III (3)

足りない部品が届いたので、電源部のテストをした。 作っておいた電源基板は部品点数を減らすため一部省略している。案の定片方のチャンネルでは電圧調整がうまくいかなかった。 これが改良基板。 組み込んで生成電圧を見る。+130Vと−220Vが出れば成功であ…

パワーアンプ III (2)

基板が一個完成した。 バイアス電圧の生成を見たところ。うまく動作している。 これはリプルフィルターとヒーター回路を一緒にした基板。 載せてみたところ。LEDは全て点灯している。

パワーアンプ III (6C19P OTL)

水面下で作っていたがそろそろ記事にして行こう。 基板はこのような感じである。これに高耐圧トランジスタが2個載ることになる。 今聴いているのと同じ回路を踏襲する。 この辺まで来た。

或る休日

パワーアンプIII の中身を替えて音を楽しむ。基板とGaNの石は和菓子の箱に入っている。 ビス落下防止ドライバーを今日から使用する。今まで随分と苦しめられたがもうその苦労の必要はない。 いつもの出力ショートピンを作っておく。 これがあると出力段を外…

回路の錬金術パート7

このようなSITとMOS FETの複合素子を作る。パート2でやったやつである。 半導体アナライザDCA75でテストするとJーFETと認識される。 R=100Ω R=220Ω これをこのままK180シングルアンプに入れて音を確認する。 R=220Ω なかなか良い結果が得られている…

Power JーFET アンプ (1)

UnitedSiC社のPower JーFETが入手できたのでパワーアンプIIIに組み込んだ。 K180の替わりにそのまま入れることができる。 このような特性になった。 エージングを兼ねて音を確認している。

K180シングルアンプ(9)

1.3Aも流してるとたちまちにして熱々となるので小型ファンを導入した。 このアンプで聴くとしたらまずリストのVia Crucis、ビルエヴァンスのパリコンサートだろう。

K180シングルアンプ(8)

このアンプはアイドリング自動調整機能があるのでSiC MOSなども温度補償無しで使えると思う。 このようなのを作って挿すだけである。CREEのCMF10120Dを使用した。 アイドリングは無調整で安定している。 特性はこのようになった。 前回のSITシングル どちら…

K180シングルアンプ(7)

電流容量をアップしたのでアイドリングを増やして歪率を測定した。 このようにダイオードを増やす。 Io = 1.7A 位になる。 ずいぶん低歪になる。 参考 測定後両chを1.2A位に調整した。

K180シングルアンプ(6)

過電流保護回路がよく作動するのは2.5Aで作動する定数で作ってしまったからなので、定数を変更して3.5Aで作動するようにした。 シャットオフのテストは合格した。本当に3.5Aになったかどうかは運用して確かめることになる。 回路図

K180シングルアンプ(5)

昨日からメインシステムに入れて音を確認している。 音の滑らかさ、交じり気のなさはダントツ一位、低域は改良の余地ありという結果となった。下のBー1のようなアンプも凄いし、もうこれはCongratulations!と自分で言っておこう。DIYの分野なので仕方がない…

K180シングルアンプ(4)

問題点の解決に一日かかったがやっと音が聴けるところまで来た。 問題点とはアドリングとオフセットが安定して動作するところまで来ていながら音楽信号を入力するとオフセットが2V位になり保護回路が作動することである。発振のような気がするが何とか止めな…

K180シングルアンプ(3)

ファーストワットのSIT 3がJoshinなどで60万出せば買えるという現状である。今製作中のSITシングルアンプは5万円くらいで作れると思う。この辺まで進捗した。

K180シングルアンプ(2)

この回路にはオフセット調節のVRが無いがその理由は多分こうである。 青丸のところの電位が定まらない回路になっていて、NFBをかけると定まるようになっている。入力の電位が0Vなので出力の電位も0Vに近いところに落ち着くはずである。実際にはどうだろうか…

K180シングルアンプ(1)

ネルソン・パス風のアンプは1998年の完全アンプがあるが、いよいよSITシングルアンプを製作する。 回路は上條信一氏のホームページにあるものを試みる。 一部明示的でないところがあったが自分の考えで補っている。 パワー・アンプ III をベースにここまで進…

GaN FETパワーアンプ (2)

あれから毎日メインシステムで朝夕1時間づつ鳴らしてみた。特にトラブルらしきものは見られなかった。音も大体わかったので測定した。 電流を絞ってあるので差がついているが壊れるとまずいのでこのまま聴くことにする。

GaN FETパワーアンプ (1)

パワーアンプIIIにGaN FET アンプを登場させる。いわば真打のようなものである。まずSiC MOSで電流値を調整しておく。 以前作っておいたこのような回路である。 意外とソフトな音がする。間接音が多い印象だ。 1日聴いたら特性を調べておく。 このようになっ…

NEW HCAアンプ (2020年版)(1)

このような回路になった。HCAアンプと比べて入力インピーダンスが高いのでプリアンプが楽である。 測定する。 結果 二次歪みが最小になるよう調整した。その分オフセットが悪化する。 シミュレーターの結果と比べてみる。非常に似通っている。二次歪みの打ち…

HCAアンプ(2020年版)(2)

テスト用スピーカーでトラブルが出ないか見る。 トラブルの少なそうなアンプである。 メインシステムに入れて試聴する。ゲインが1に近いアンプなのでDCプリアンプ直結とする。あるいは電解コンデンサーを入力に入れても良いだろう。 ふわっとした柔らかさ、S…

HCAアンプ(2020年版)(1)

HCAアンプは電流入力の反転アンプだが、入力抵抗が低い方が電流を取り込みやすい。だが低いほどプリアンプに負担がかかることになる。出力が取れる最適な値があると思うが昔の実験では330Ωくらいだった。帰還抵抗をニクロム線で構成したアンプの音をパワーア…

パワーアンプ III 第二基板(6)

最後にシミュレーターで歪みの生成を調べた。 フーリエ解析で各次の歪みを測定してグラフ化する。 実物のアンプと比べるとよく似ている。 シミュレーターではノイズが現れないので実物のアンプのノイズをグラフに書き込んでいる。

パワーアンプ III 第二基板(5)

メインシステムに入れて音を確認した。 これまで聴いてきた完全アンプの音だった。甘口でフォーカスが微細という特徴がある。 最終回路

パワーアンプ III 第二基板(4)

さらに実験を続ける。 差動アンプに2N7000を採用する。これで直線性が随分良くなるだろう。 三次歪みがこのくらい改善する。 5Vカスコードの実験も行った。 アイドリングが250mAに激減し、歪みも大きいようだ。これは良くなかった。

パワーアンプ III 第二基板(3)

やっと実験にたどり着いた。今回はこの様な回路で終段に400mA流している。 するとこのような特性になった。 ○印のところを見ると、終段が発生する歪みはやはりわずかだという事がわかる。 盛大に出ている三次歪みは初段差動アンプを目一杯使って終段をドライ…

パワーアンプ III 第二基板(2)

そもそもの完全アンプの由来はPNPトランジスタのhFEの直線性の良さに着目して作ってみたというものである。 だが作ってみると特性は普通だった。なので今回は東芝の2SA1943をカスコードにして5Vで動作させてみる。 2SA1943

パワーアンプ III 第二基板(1)

次に作るのは1998年に登場した完全アンプである。完全対称アンプに対し名前だけは勝っているというパロディのようなアンプだったが、かと言って音で負けているわけでもない。 今回はパワーアンプIIIがそのまま使えるのでずいぶん楽である。

パワーアンプ III (13)

測定した。 最大出力付近では保護回路が働いてしまうのでここまでにした。

パワーアンプ III (12)

電源投入時のポップノイズが大きいのでミューティング回路を挿入する。 これでいつでも気軽に楽しめるようになった。 音質は切れ味があって柔らかく深みと音の伸びが感じられる。バイポーラ最高峰と言ってもいいかもしれない。