2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
本書は僧侶で画家の横井金谷(1761ー1832)の自叙伝の現代語訳である。イギリスのドキュメンタリーに倣って、近江国七歳になりました風に書く。 横井金谷7歳。近江栗太郡下笠村在住。父横井小兵衛時平と母の間に生まれる。8ヶ月の早産であり早松の幼名をもら…
次にシュールな笑いが込み上げてくるのは、地下運河をフェリーで行く主人公のベッド上での事である。点滴袋がいつの間にか雄の烏賊に代わっており、迫り来る雌の烏賊と合体し烏賊爆弾となり老舗デパートを爆破するという状況になる。事情は父の遺品にあった…
今までヘッドホンアンプにしていたのをプリアンプ II として復活させる。 すでにここまで来ている。本番並みの凄いものになりそう。
息抜きにカンガルーノートを読んでみる。1991年刊の安部公房の小説である。 新聞記事より 廃駅の構内で死体が発見された。脛にカミソリを当てたらしい傷跡が多数見られ一見ためらい傷を 思わせたが、死因とは認めがたいとのこと。事故と事件の両面から調査を…
(ヴィルパリジ侯爵夫人邸での茶会の続き。)この茶会はとんでもない。スワン夫人が現れたと思うと、シャルリュス氏も現れる。内容を実況する。以下引用文。(吉川一義訳) 《シャルリュス氏はほどなくスワン夫人のかたわらに腰をおろした。どんな会合に出て…
(ヴィルパリジ侯爵夫人邸での茶会の続き。)ブロックが退出したあと、ベルギーについての話題になるが、その時マルサント伯爵夫人(サン=ルーの母)が現れた。例によって詳述されるが、彼女に対するプルーストの理解はこのようなものである。以下引用文。…
半導体の伝達特性を実測した。ペアマッチングに必要な工程でもある。 まずおなじみのバイポーラトランジスタ 周波数特性に優れるMOSーFET さらに周波数特性に優れるDualgate MOSーFET 直線性も良い。 レトロな味わいのゲルマニウムトランジスタ 今回のプリア…
(ヴィルパリジ侯爵夫人邸での茶会の続き。)ドレフュス事件についてノルポワ氏がこう語る。以下引用文。(吉川一義訳) 《「かりに有罪の判決が出たとしても」と氏は言う、「おそらく破棄されるでしょう。と申しますのも、証人の供述がこれほど多い訴訟では…
30kΩの抵抗4本でライン入力をアッテネートする。電圧二分の一で丁度良かった。この基板はわざわざこのためにある。信号レベルの統一はプリアンプの最も重要な役割である。 これで一日LPと高品質デジタル音源を聴くことができる。
(ヴィルパリジ侯爵夫人邸での茶会の続き。)この場にはノルポワ侯爵も居ることからプルーストは父親のアカデミー立候補の件を持ち出すのだが、否定的な事を言われている。要するに立候補はおよしなさいということだ。容姿端麗で大資産家のゲルマント公爵が…
メインシステムに組み入れて試聴開始。 MCカートリッジでちょうど良いゲインになる。ライン入力はアッテネートが必要となる。音の方はその日のうちに本領を発揮してきた。恐るべき能力を秘めたプリアンプだ。
本番の予行演習として作ってみた(プリアンプ I )。 なんとなくマークレビンソンのプリに似ている。選りすぐりの基板を搭載した。
(ヴィルパリジ侯爵夫人邸での茶会の続き。)しばらくするとゲルマント公爵夫人が外出がてらという出で立ちで現れた。さらにルグランダン氏がヴィルパリジ侯爵夫人に面会を求め上がり込んでくる。この時のルグランダン氏の長広舌は聞くに耐えないもので、プ…
本書は唐の高級官僚である張彦遠が著した画論・画史の著作であると言う。古代から唐までの画家について述べられている。顧愷之(東晋)、王羲之(東晋)、王維(唐)らの画家が今もその作品が愛され伝えられているが、真筆は戦乱のためすでに消失したと言わ…
第六巻に進む。ウルトラ長編小説『失われた時を求めて』も東洋文庫28冊分と思えば安心して読む事ができる。さらに梗概を書きながら読むとこんがらがる事も少なくなる。 冒頭から12ページ位ずっとパリ社交界時評のような事が書かれているが、何のことはない、…
いつ出来るかはわからないが、プリアンプの製作は着々と進んでいる。 フラットアンプ基板とイコライザー基板。このように高級プリアンプらしくウルトラシグマ(uΣ)が並んでいる。
ゲルマント公爵夫人(オリヤーヌ)はサン=ルーの頼みをすげ無く断ったのか、サン=ルーはプルーストに若い従姉妹のポワクチエの方を勧めてくる。ポワクチエはドレフュスに同情的で悪魔島に送られたドレフュスの事を憐れんでいるという。悪魔島とはギアナに…
次いで試したのはこの回路。DCサーボを搭載している。 低域はこれで十分いける。音場の拡がりは今ひとつ。
サン=ルーの上官であるボロディノ大公について詳しい叙述が始まる。彼の祖父はナポレオン一世から公爵位を与えられた大公であるという。姻戚関係もある。一方サン=ルーの方は父親がナポレオン一世から伯爵位を与えられたいわゆる「改造伯爵」であるという…
著者のT.F.カーターはコロンビア大学の教授で1925年に死去している。本書はT.F.カーターが1921年に山東に向かう汽車の中で着想を得て、その後文献や資料の収集のために世界中を周り、1925年に完成、上梓されたものである。本文の一部を紹介する。 《 紙の発…
かねてよりしつこく番宣していたぐるナイを観た。単なる新メンバー発表をどこまで引っ張るのだろうと観ていたのだが、まあこの針小棒大さがプルーストっぽいし予想と結果の乖離も知りたいので釘付けになっていた。するとプロレスラーが出てきた場面で思わず…
プルーストの目標はゲルマント公爵夫人と親しくなり、さらにいうと彼女の寵愛を受けることである。散歩作戦が大失敗に終わった今、プルーストが思いついたのは、ドンシエールに駐屯中のサン=ルーに口を利いてもらうことだった。プルーストの才能を高く買っ…
プルーストはオペラ座でのゲルマント公爵夫人の輝きを基準として夫人を愛そうとする。パリの路上で見かけた美しい娘たちよりもである。当面は。ところがプルーストが毎日散歩の途中で見かける夫人はそれとは似ても似つかぬものなのであった。描写を紹介する…
この回路では単体イコライザーアンプをすでに作っている。今回いろいろな条件で試聴した。 ゲイン不足は明らかなのでMI型カートリッジで試聴した。電源はモバイルバッテリーが使える。クラシックにはいいかもしれないが、低域に問題がある。音程明確で力があ…
いよいよプルーストはパリ・オペラ座に乗り込んで「フェードル」を観劇する。プルーストの今の関心事はもはやラ・ベルマではなく、貴人の予約制であるベニョワール席なのである。そこでゲルマント大公妃が紳士に「ボンボン・グラッセはいかが?」などと勧め…
フランソワーズが調子に乗って活躍する。アパルトマンの七階を根城としその広い情報網でプルーストに情報をもたらす一方、従僕とのやり取りが喜劇じみている。まるでシェークスピアの戯曲のような書き方を試行しているかのようである。プルーストは冷静にフ…
このような回路を検討中 すでに作りかけているが他の回路もやる事になるかもしれない。 ヘッドホンアンプで音を比較すると、まずSONY のPHAー1は名器だと思う。低域がしっかりしている。これに匹敵するのは一番右のNUTUBE+SITヘッドホンアンプ位である。HCA…
第五巻に入る。プルースト一家は祖母の健康のため、空気の良いゲルマントの館の敷地内のアパルトマンに引越すことになる。新しい生活が始まり気分が一新と思いきやプルーストはまたもや難解な思索を繰り広げ始める。ゲルマントという言葉の独特な響き、シラ…
著者の岩村透は東京美術学校教授で美術評論家という名士である割にはほとんど知られていない人物である。高階秀爾の方が馴染みがある人が多いのではないだろうか。岩村透はその業績にもかかわらず全集が出版されなかったという経緯があり、代表作数編がこの…
バッテリー式高級プリアンプを製作する。 随分前から計画していたので、ある程度進んでいる。