本
第6巻続き。このような記述があった。 『墓城の囲いの内、墓に通ずる坂のかたえには、マゴス僧たちのために小さな住まいが建てられていた。彼らはすでにキュロスの子カンビュセスのころから、キュロスの墓を守ってきた者たちであり、その墓守りの地位は父子…
第6巻では船を建造して川を下ったり、砂漠地帯を横切ったりするし、依然として戦いも行っている。このようなエピソードがあった。 『この折に幾人かの軽装兵が水を探しに隊列を離れ、さして深くもない、とある岩の凹みに、ほんのわずかばかりの水が溜まって…
文庫と新書で300冊くらいの本棚を今作っている。書庫の雰囲気が出るようにスライド式になっている。これから毎週一冊くらい書店で買ってきて完成させるつもり。朝な夕な眺めたり、想像したりするととても心が落ち着く。 岩波文庫、新潮文庫、新書が主体とな…
下巻に入る。ここから第5巻である。過去の回の記述に少しつけ加えた。 アレクサンドロス大王の軍勢はカブール川を渡りインダス川の手前のニュサの町に入った。この町は今のカフィリスタンだという説がある。確かにここに住むカラーシャ族は今も独自の神を信…
第四巻ではスキタイと戦う場面がある。またアレクサンドロス自身が完全無欠ではないことがわかってくる。酒の席でかっとして古い友に手を掛けるということがあった。またオリエントの風習に習って跪拝礼を始め、カッリステネスに批判されている。アレクサン…
第三巻にはダレイオスの最期が描かれている。以下引用文。 『アレクサンドロス自身は午後も遅くなってから出発すると、手勢をひきいて全速力で急行した。夜のあいだに四百スタディアの道程を踏破した彼は、ちょうど夜が明けそめるころ、隊列を乱し武器武具も…
第三巻に入る。ユーフラテス川を越えチグリス川に沿って北上したアレクサンドロス軍は現在のイラクのアルビール付近でダイオレスの大軍と決戦を行う。以下引用文。 『一方アレクサンドロス自身はといえば、彼はそれまでなおしばらくのあいだは、麾下の部隊を…
第一巻では遠征を開始して小アジアまで侵攻し各都市を制圧してゆく。第二巻ではいよいよイッソスの合戦が始まりダレイオスを敗走させる。ここにも注目すべき記述があったので引用する。 『ところでアレクサンドロスはダレイオスの母親や妃、あるいは子供たち…
今回は上下巻の通読を試みる。 右はドラクマ金貨のレプリカ 本書は全7巻とインド誌からなる。第一巻はどうということもなかったが、訳者まえおきに注目すべき記述があったので引用する。ピリッポスはアレクサンドロスの父である。 『ピリッポスの「近代化」…
ルポのようなものでも両方の立場から書かれたものが無いとなかなか検証しづらいと思う。北ボルネオについては珍しいことにそれらが揃っている。この本は抑留者側からの詳細な記録になっている。 このような記述がある。 『蒸し暑くて、甘美な匂いの熱気に包…
本書は『キナバルの民(1943)堺誠一郎著』と対をなす紀行文で里村欣三氏による作品である。両人は報道員として北ボルネオに赴任した。 サンダカンにほど近いキナバダンガン河口から遡って、最奥地のムルット族の村までの旅程である。1942年10月21日にサンダ…
大日本帝国軍政下の北ボルネオに報道員として派遣された著者が、カメラマンと共にケニンガウからゼッセルトンまでの240kmの山道を馬を使って踏破した記録である。途中の村や町の様子、日本人による統治の様子が描かれている。写真付きであることは資料として…
イザベラ・バード女史が1878年に東京から蝦夷まで通訳と旅行し、人々と土地の様子を克明に記した旅行記である。東洋文庫ではなくこちらを読んだ。 整備された街道はわざと避け、山道を選んで通ったので大雨に苦労している。調査が目的なので住民の暮らし、家…
BSで放映されたもう一つのシルクロード敦煌編を見た後にネットで検索しこの本を購入した。 著者は取材、撮影に立ち会った当事者であり、本書にはカラー図版も多く、解説が番組の構成に則しているという利点がある。 もう一つのシルクロード敦煌編はこの5編で…
狂気の山脈にて (1931) これはある南極探検隊が地層の調査を行いつつ偶然見つけ出した洞窟から、巨大な建造物の廃墟と数体の凍った生物を発見したことで起こった悲劇を記した中編小説である。 その生物は簡単に言うと地球外生命体なのだが、二百万年前にこ…
彼方より (1920) パラレルワールドをこの3次元空間に映し出す装置とは書いてなかったが、おそらくそういうものを発明した科学者とその友人のショートストーリーである。しばらく二人は仲違いをしていたが、いよいよ機械が完成すると友人は招待され機械が動…
故アーサー・ジャスミンとその家系に関する事実 (1920) 事件は5世代に渡る長い物語だが、ずいぶん短編の小説にまとめられている。その概要はこの文に集約される。 『老齢に達したロバートは、祖父(ウェイド卿)と自分が調査した地域に近いオンガ部族の伝…
第4巻に進んでゆく。この二つの話は第3巻の『時間からの影(1934)』と同様に宇宙からの侵入者が主題であるが、謎に包まれている度合いが高く、被害者以外の人間があまりタッチできていない。関係者も読者も置いてけぼりである。情景が色彩的で今までの話と…
闇をさまよう者 (1935) 同業作家のロバート・ブロックを作中で殺すためにだけ書かれた小説だが、妙に筆致が生き生きとしていて明るい作品となっている。描写がラブクラフトの住居と近くにある教会と一致しており、本当におどろおどろしい教会が実在する訳…
アウトサイダー (1921) これは毛色が変わっていて、文体にシェークスピアの文語調訳の雰囲気がある。読んで行くと、どうやら読者はいっぱい食わされているのだと気づく。明示的には書いてはいないが、物語を述べている主人公が実は怪獣だったということに…
潜み棲む恐怖(1922) 回想手記形式で書かれた中編である。古い館と土まんじゅう、地下に生息する何かが主題となる。もの凄く怖かったチャールズ・ウォードの奇怪な事件の原型のような感じだ。 『1670年、ニューアムステルダムの富裕な商人であったゲリット・…
引き続きラブクラフトを読んでゆく。第三巻からとりあえず3編。 ダゴン、家の中の絵、無名都市どれも短編で、それぞれ太平洋、ニューイングランド、アラブの砂漠地帯が舞台になっている奇譚である。相変わらずこの作者らしく史実のような、そうでないような…
主人公の恵子はサイコパスとまではいかないが独特の感覚の持ち主であり、それを隠しながらコンビニ店員として働きながら社会に同化していた。 この人の思考過程は常に独白として垂れ流されている。次に重要な人物である白羽は思考過程をベラベラ喋りながら行…
一風変わったというか内容がぎっしり詰まった少年文学だが、このような文があってとても驚いた。 ・馬鹿を馬鹿という奴は、馬鹿の中でも大馬鹿の馬鹿 ・有言不実行より不言不実行 ・遊びたくても遊べない不幸な奴より遊びたくなくても遊べる幸せな奴 このよ…
サルゴン2世の息子センナケリブ王のところを読んでいる。何が凄いかというと111代王センナケリブの軍事と行政に関することが楔形文字による記録として残っており、親子のレリーフ、ラキシュ攻城戦の絵図(石膏)も残っていることだ。この事件は旧約聖書、歴…
すべて簡潔に書かれているが、もっと簡潔に言えば『脳が衰えなければ体も衰えない』というメッセージになるかと思う。脳をフルに働かせるために現役続行と創造分野での脳の活動が必須になるということだろう。読んでいてあれっと思ったのは、氏の文章に金田…
以前シュメル–––人類最古の文明(2005)を読んで、この本は素晴らしいなあと思っていたら、アッシリア全史が出たので今読んでいる。さらに素晴らしい出来なので、これを読んで中近東文化センターにもいつか行ってみようと思う。
全部で五巻あるようだが第二巻を読了した。無駄がなくわかりやすい記述だと思う。ドラマでは尤俊達と程咬金の出会いなどは大幅に作り替えられている。またドラマでは秦淑宝が非常に多く登場するので主人公みたいになっている。文帝の皇后の残虐エピソードは…
この中には歴史書で読んだ或るエピソードが書かれているはずなので通読してみようと思う。大衆向けで読みやすく、印象としては血縁、地縁が重要視され、豪傑讃美といった単純なストーリーが進行する。西洋の劇文学とは大違いである。 役人から銀三千両を盗ん…
原作の和訳を読了した。長女のゴネリルが王と100人の家来を城から追い出し、暗殺まで企てているという場面である。 『第一幕第四場 (略) アルバニー その目がどこまで先を見透せるのか、私には解らぬ、万事、良かれしと努めて、その結果、良い事まで打ち毀…