2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

失われた時を求めて (31)

いつの間にかプルーストはヴィルパリジ公爵夫人とも懇意になり幌付き四輪馬車で一緒にお出かけするようになる。そのヴィルパリジ公爵夫人とはプルーストによるとこの様な人である。以下引用文。(吉川一義訳) 《夫人はその言い訳をするみたいに、自分は父親…

失われた時を求めて (30)

長期逗留となるこのホテルは実在するホテルで、ルグランホテルカブールである。部屋はいわゆるオーシャンビューである事から気に入ったようだ。他人の目に神経質なのは相変わらずでこの様に記している。以下引用文。(吉川一義訳) 《どの階でも、連絡用の小…

キューブ型スピーカーの自作(4)

出来上がった。軽くてコンパクトである。 思ったより音量が出ないのは能率がやや小さいからだろう。音質はほぼ期待通りになっている。

失われた時を求めて (29)

第4巻はいかにも分厚い冊子である。いよいよ待ちに待ったバルベックへの汽車の旅が始まるのだが、乗り込むまでの口上が長い。乗ってからは移り変わる景色を楽しんだり、牛乳売りの娘を見て美と幸福な生活についての勝手な妄想を繰り広げる。だがその論調は…

東洋文庫 大日本産業事跡 1 (1891)

解説によると著者の大林雄也は1887年に東京農林学校を卒業したとある。これは新進気鋭の農学士による著書である。 第一章勧農殖産では「農政本論」の著者佐藤信淵の事績や米沢藩の漆栽培の事績等が書かれていて凄い人がいるものだとちょっと驚かされたが、あ…

失われた時を求めて (28)

この巻ではプルーストの人生にとって大変重要なイベントの記述がある。あのブロックがプルーストを娼家に初めて連れて行ったのである。だが大勢の美女がいると信じて訪れた先には、美女どころかぱっとしない願い下げしたくなるような女達が待っていたのだっ…

キューブ型スピーカーの自作(3)

7cm16Ωのユニットが来たのでこれに合わせて穴あけした。 箱は少し大きめのキットを使うことにしたのでキューブでは無い。

キューブ型スピーカーの自作(2)

箱の方はこの辺まで進んだ。 ユニットは今日到着する。

失われた時を求めて (27)

プルースト少年は気持ちが動転しているのかベルゴットとはあまり話さなかったようだ。その代わりスワンとベルゴットが直接対話する。これがどんな物になるのか興味深いが、会話を引用してみる。以下引用文。(吉川一義訳) 《「おっしゃておられるのは、あの…

東洋文庫 神道集 (1360年頃)

解説が興味深いので紹介する。以下引用文。 《神と仏ははやくから習合の傾向を見せていたが、古代末期から鎌倉時代にかけて、本地垂迹思想の流れに沿って、インドの仏は日本の神の本地(前世)であり、日本のあらゆる神は、インドの本地仏がかりにこの世に姿…

失われた時を求めて (26)

事実かどうかは分からないが今やプルースト少年はフォーブール・サン=ジェルマン界隈に出入りするいっぱしの社交人となった。ある日などはブローニュの森の小径でナポレオン一世の姪御であるマチルド大公妃と出くわしてスワンに耳打ちされる。大公妃はスワ…

失われた時を求めて (25)

こんな事になっている。以下引用文。(吉川一義訳) 《それまで閉ざされていた道が意外にも開かれて、お伽の国を思わせる所領を私は敬意と歓喜に身震いしながらすでに探検しはじめていたが、それはあくまでジルベルトの友人としてであった。私が迎え入れられ…

キューブ型スピーカーの自作(1)

買っておいたスピーカーキットの製作を開始する。スピーカーユニットはどうするかまだ考え中。 [ この辺まで進んだ。

6C19P OTL (10)

バイポーラTRをシャーシに取り付け熱容量を巨大化させた。これで長時間聴いても安心である。その代わり定電流点灯回路を取り除いたので、スイッチング電源の仕様によっては起動しない事がある。そのためパラプッシュプル化は少し先になった。 32Ωスピーカー…

失われた時を求めて (24)

ノルポワ氏の来訪は様々な余波を残した。一つは父がプルーストを外交官にするのを諦めた事である。これについては母親が不満を抱く。以下引用文。(吉川一義訳) 《「放っておきなさい、と言っているんだ」と父は大声をあげた、「なにより大切なのは、やって…

東洋文庫 お経様 〜民衆宗教の聖典・如来教 (1804〜1812)

本書は如来教の教祖一尊如来きの(1758〜1826)の説教を記録したもので、如来教の経典である。本書の解説文によると、きのの前半生は武家に女中奉公に出て真面目に勤め上げたというものである。きのはその礼金と蓄えを元に実家を買い戻し、農業を始めている…

失われた時を求めて (23)

第3巻に入る。元外交官のノルポワ侯爵がわが家の晩餐に招待され交流を深めて行く。ノルポワ氏はプルーストに当代一の女優ラ・ベルマの劇を観る事が人生にプラスになるとアドバイスする。かくしてプルーストは祖母とともに「フェードル」を観に行くのであっ…

映画 グラン・トリノ (2008)

本作はクリント・イーストウッド最後の主演とされる作品で名作と言えるものである。今回のクリント・イーストウッドの映画は大人のペーソスとダンディズムのミックスと規定される。何故ならこの年ではもう大人の夢は描けないからである。 ミシガン州に住む中…

6C19P OTL ミニワッター (6)

6C19P OTL ミニワッター用に32Ωのフルレンジを購入し、空氣忍者の箱に入れてみた。 ミニワッターには先程選別した真空管を挿している。快調に音楽を奏でている。やはり32Ωだと歪みが少なくなる。

失われた時を求めて (22)

第二巻は打って変わって、ホームドラマのような内容なのでどんどん読めてしまう。パリのこじんまりとしたサロンでの人間同士のやりとりが続く。勿論主人公はスワンである。後にスワンの妻となるオデットとの交際が描かれる。以下引用文。(吉川一義訳) 《オ…

6C19P OTL (9)

6C19P パラプッシュプル OTLを完成させるためには真空管が20本必要になる。選別結果を示す。 以下伝達特性

東洋文庫 辛亥革命見聞記 (1914)

著者のフェルナン・ファルジュネルはフランス人で社会科学自由学院教授という肩書きがある。本書はインドシナ、中国に滞在中に見聞きした事の証言であるという。 満州人の支配を受けていた中国は建国以来民主主義というものは無かったが、西太后と光緒帝の死…

映画 身代金 (1996)

メル・ギブソン主演の身代金誘拐事件を扱った映画である。航空会社社長のトム(メル・ギブソン)は妻との間にショーンという男の子がいて裕福な暮らしをしていた。トムに恨みを抱いていた犯人グループはショーンを誘拐し200万ドルを要求する。FBIが間に入る…

6AS7-G OTLアンプ (4)

測定した。このアンプもアイドリングによって出力が変化する。 31mA 0.008W 40mA 0.04W 50mA 0.14W 60mA 0.3W 取りあえず60mAで測定する。 両ch完成させ音を聴いている。オフセットを監視中。 たおやかな音。音質ではこれが一番かもしれない。

失われた時を求めて (21)

幼少時に散歩に出かけたメゼグリースのほうとゲルマントのほうで受けた感銘はその後のプルーストの感受性に影を落としている。また母親が与えてくれるおやすみのキス、或いは与えてくれないとわかっている時の絶望感もまたプルーストの恋愛観に影を落とすこ…

6AS7-G OTLアンプ (3)

基板が出来上がったらよくチェックして(チェックが甘いと1〜3箇所の誤りが存在すると思った方がいい)電圧増幅段の動作を見る。 出力にショートピンを挿し、真空管のコネクターは外して、B電源をオンにする。間違いがなければGK間の抵抗にバイアス電圧が現…