2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧
繁と担任がスナックで話していると姉が突然入ってくる。事情を察した姉は自分が繁に電話を止めさせると言ってその場を収めた。その夜二人は話し込む。母親の浮気に対し繁が悶々としているのに対し律子はサバサバとしている。夫婦なんてそんなものよという。…
繁はホテルに突入するが係員に阻まれ事務所に連れて行かれる。説教され追い出されるが今度は二人を待ち伏せする。ヤクザのケツ持ちが同情したのか待ち伏せ中の繁に話しかける。いろいろと大人からのアドバイスをする。繁は尾行を開始するが相手がタクシーだ…
津田家の祖母の埋葬の日、首猛夫は津田家に突撃した。津田康造は応接間のソファでアラビアの技術史本を読んでいた。錬金術と王水の記述に感銘を受けたようだ。首猛夫は元警視総監である康造に問答を仕掛けそれに康造が応答する。どうやら首猛夫は一匹オオカ…
いよいよ二人は渋谷のホテル街に行きホテルに入る。思いを遂げたあとの則子の変わりようが凄い。声のトーンが高くなり家の中を動き回っている。謙作はいつもより不機嫌な様子で早く帰ってきたが実は財布をすられたのだと云う。則子は男とデートを重ねるが後…
ある夜、謙作は疲れていたが妻にビールを付き合う事になった。しみじみと話しながら謙作はため息ばっかりついている。会社のママ友は病状が芳しくない。則子が見舞いに行くと重い事を言われた。ガンの告白と不倫の告白だった。不倫相手に伝言を頼まれる。相…
三輪家と津田家の関わりについて作者は語る。13歳の津田安壽子が三輪家の次男与志に一目惚れした事から母親の津田夫人が動き始める。ある日の真夜中、三輪家に乗り込んで行った津田夫人は父親の三輪廣志と問答をする。それがなかなか珍妙で津田夫人の過激だ…
則子は繁に訊かれてある程度のことを話すが父親には内緒にしてくれと言う。相手は昔の同級生と嘘をついた。男は身分を明かすがクラシックレコードの製作課長であると言う。律子の方は令嬢とつるんで遊びを覚えてゆく。翻訳研究会はやめたようだ。父の謙作が…
則子は渋谷のフィリッポという喫茶店で男(竹脇無我)と対面する。中年なのにまるで人生初デートのようなぎこちない二人である。告白のような会話は重いので雑談にしましょうという。お見舞いに行ったママ友(会社関係)に一皮剥けている事を指摘される。ひ…
瘋癲病院(精神病院)を訪れた三輪与志は矢場徹吾の主治医である岸博士と面会する。矢場徹吾は与志の旧制高校時代の親友である。回想風に寮生時代のエピソードが出てくるがみな変人ぞろいである。矢場は寮に面会に来た少女と共に姿を消していた。それが刑務…
田島家の日常から始まる。受験生なのに繁(国広富之)は朝寝坊をしている。母親に急かされて父親が一言説教をする。本人のやる気次第だからそれ以上言っても無駄だと言う。律子(中田喜子)は最近夜遅く帰るようになり少し怪しい。則子は家事の間も誘惑電話…
小田急小田原線の和泉多摩川の一戸建て住宅に暮らす中流家庭のストーリーだ。家のローンは終わっている。父の謙作は一流大出の商社の部長職で過労死寸前であるという。家庭を顧みない傾向もあるが気遣いもありそれ程問題にはなっていない。妻の則子は普通に…
表題の短編映画は男女6人が真夏の街を歩いて行くところから始まる。くたびれたふぞろいの林檎たちのようにも見える。会話からするとみんなで合コン後乱交した帰りのようだ。これが山田太一のドラマで出てきたらシュールだろうなあと思う。男たちは欲望を満…
小説の印象が薄れないうちに映画の方も観た。撮ってしまったものは仕方がないが微妙に配役の印象が原作と異なるような気がする。健吾は誠実そうな感じは出ているがもう少し野生的な大男を想像していた。リカは文学少女的な鋭い感性の女。つまり江國香織を想…
とりとめのない連想によって書かれたようなエッセイだ。匈奴、趙、胡服、武霊王、アッチラ、マジャール人、ラマ教、ミヌシンスク遺跡、スキタイ、キルギス、ウランバートル、オゴタイ・ハーン、ケルレン川、カラコルム城、北帰、満洲人、黒貂、イェルマーク…
音の良いNECのA606を使ったシンプルなアンプ。抜けがよく明るく爽やかで柔らかい夢のようなアンプが出来てしまった。 入力ボリュームには高抵抗のはNGでBカーブ2kΩが適している。
ヤマハが1990年代に発表したHCA回路は各社がそれぞれ発売していたノンスイッチング擬似A級アンプの一つに過ぎないような気がしていたが認識が甘かったようだ。トランジスタ4石で構成されるこの回路はアマチュアでも簡単に実験できて効果も素晴らしいものが…
ヘッドホンの端子を改造せず3端子のまま電流正帰還をかける方法にある日気づいたのですぐシミュレーターで確認した。 これなら出来ると確信した。 ヘッドホンのインピーダンスが32Ωなのでこの位に設定した。効果は抜群だった。
電流正帰還はアンプを負性インピーダンス化し、負性インピーダンスはスピーカーのQを電気的に下げる。 言葉で書くと簡単だがこれを理解するのは大変である。業界初の負性インピーダンスダンスアンプB4を世に出したヤマハでさえ最初はスピーカーケーブルの…
SONYが開発した2SK79を出力段に採用したDCアンプ。 まあ音について言えばこれ以上何を望むのかという事になる。
バーブラウンの超有名バッファBUF634をZDRで低歪み化したヘッドホンアンプである。 ZDR回路にはINA2134を用いている。 INA2134などが入手でき無い場合でも汎用部品で作る事ができる。
ZDR(Zero Distortion Rule)はヤマハが考案した歪み打ち消しの仕組みで特許公報で公開されている。 下側+出力段がアンプの本体で上側の回路は出力段の誤差を検出する回路。誤差の信号を2段目で電流合成して出力段の歪みを低減する。 1982年には製品化され…
ナイーブの極致とも言える子供目線の描写に交じって安部公房のような皮肉がでてくるという凄い作品だ。作者は精神病院に入院歴があり長い間統合失調症と診断されていたがそうではないという意見もある。姉妹の相次ぐ死と極度の人見知りからくる解離症状だっ…
秋月電子のホームページから組み立てキット→オーディオ→ヘッドホンアンプキットと進んで行くとポータブルヘッドホンアンプキット(6000円)が出てくる。廉価で高性能なアンプキットだと思う。買ったことがないので音は不明である。このケース単品(2400円)…
どこにも売ってなくて誰も見たことが無いようなヘッドホンアンプ この連休中に解説してみよう。
主人公のゲイルは昔渓流下りのガイドをやっていたが今は都会暮らしの主婦である。夫のトムは仕事中毒で休日も仕事をし今回の一家三人のキャンプをパスする。いつもの夫の仕打ちにゲイルは諦めムードだが息子のローク、犬のマギーと一緒にチャーター機で両親…
表題のLe doulosは密告者という意味の隠語。これはサスペンス小説を元にしたフランス映画だが泥棒対警察対密告者の三重奏になっていて最後の種明かしまで何が何だかよくわからなかった。主人公が曖昧なのである。 結局密告者が誰であるかに気づいたシリアン…
ビルマの軍事政権に対する僧侶と学生たちによる2007年の反政府デモを外国人ジャーナリストがヤンゴンに潜入し撮影したもの。この映像は衛星放送で国内に流されたり海外メディアにも提供された。治安部隊の発砲の様子や僧侶を逮捕拘束するところが撮られてい…
アウンサン将軍の暗殺(1947年)、アリス博士のガン宣告(1998年)の場面が冒頭に提示されスーチー一家の英国生活からが本題として描かれる。スーチーはアリス博士との間に二人の男の子をもうけオックスフォードで平和に暮らしていた。ある日スーチーの母親…
弟と姉の会話 いいから帰ろうよ。 帰ったら困るじゃないのよ。どうやって食べてゆく。 くだらねえ。 何がくだらないのよ。 SMだのスカトロだのがよ。 そのSMだので生活してんじゃないのよ。あんたらがどうしようもないから 余計、あんたにそんなこと言われ…
すごく複雑な話だが要するに昔プエルトリコのギャング団の助っ人だった検事のクインが自分の殺人の罪を隠蔽するためにギャング団を一人ずつ手駒の警部補ブレナンを使って消していくという話の様だ。全部消せば証人はいなくなり自分の政界進出の障害の目を摘…