2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

東洋文庫 大津事件日誌 (1931)

本書は、大津事件の中心人物である 当時の大審院長児島惟謙が自らまとめた手記を覆刻したものである。解説文は家永三郎氏による。 児島大審院長の考えを示すこのような記述がある。 《上下一般が、かくして津田三蔵の白刃に其神経系を刺激せらるるや、其狂症…

LoーD式ノンスイッチングアンプの製作(2)

配線が出来たのでダイオード4個のバイアスで動作をチェックする。 ノンスイッチング基板のオフセットをチェックする。 終段を取り付け調整後特性を調べる。 定数と電流値はこのようになる。 意外にすんなりと出来てしまった。

LoーD式ノンスイッチングアンプの製作(1)

LoーD TM1001のコピーモジュールを用いたアンプをもう少し製作する。TM1001はHMAー9500IIに搭載されているノンスイッチングバイアスモジュールですでにアマチュアによって定数は解明されている。 この辺まで進んだ。この後の基板の配線は楽しみの一つである。

東洋文庫 金文の世界 (1971)

金文とは簡単に言うと青銅器に鋳造された文字のことで、殷代末期から出土が確認されている。本書は白川静(1910ー2006)による書き下ろし作品である。 読んでみるとまるで新書のような内容であり、コンパクトながら密度が濃すぎて読むのに難渋する。例えばこ…

SITパワーアンプ四部作など

SITパワーアンプ四部作、GaN FET DCアンプ、Dual Gate MOS FETプリアンプが出来たので音にはもう満足している。 YouTubeでジャズ喫茶巡りをしながら、自分のシステムでもジャズを鳴らして楽しんでいる。もうダメかと思ったが一度くらいはBasieで音を聞けるか…

NHKスペシャル 世界は私たちを忘れた (2020)

最近は書くことが無くなってきたので古い書きかけの文章などを紹介してみる。 2020年1月取材班はレバノンに入りシリア人難民キャンプがあるベカー県に向かった。 ここまでは普通の始まりの感じである。 現地に着くと間もなく取材班はある少女に密着する。彼…

或る休日

パワーアンプIII の中身を替えて音を楽しむ。基板とGaNの石は和菓子の箱に入っている。 ビス落下防止ドライバーを今日から使用する。今まで随分と苦しめられたがもうその苦労の必要はない。 いつもの出力ショートピンを作っておく。 これがあると出力段を外…

Technics SEー9060 改修日記 (16)

基板を装着して調整する。アンドリングは一定値にピッタリ張り付いている。DCドリフトも少ない。 特性を測定した。 音は華やかでとても柔らかくドスの効いた低音が出る。HMAー9500 II のDNAを受け継いでいると言えるだろう。

Technics SEー9060 改修日記 (15)

HMAー9500 II に倣ってバイアス回路をモジュール化する。 基板部分 オフセットは問題ない バイアス生成も適切である。 いよいよ明日にも完成か。

Technics SEー9060 改修日記 (14)

もう一つの基板は2段目のエミッタ抵抗にVRを加えてオフセットを調整しているが、これを取ると20Vのオフセットが発生する。 これはバイアス回路のTRを選別しているところ。C1815とA1015はVbeがよくマッチしている。上に書いてあるのは高耐圧のC2240とA970だが…

Technics SEー9060 改修日記 (13)

出来の良い方の基板を調整するとクリアーで美しい音になった。バイアス回路の活性領域があるのではないかと思う。アイドリング170mA、オフセット44mVとなっている。テスト用スピーカーで試聴中。 完成まであと一歩というところまで来た。

東洋文庫 江戸小噺集 1

読んでいくと冒頭からかなり毒が利いている感じがする。本文を少し紹介する。 《ぢゞとばゞ ぢいは山へ柴かりに、婆は内で洗濯も何もせずにゐたれば、程なくぢゞが帰り来たを見れば、廿四五の男になって帰た。婆肝をつぶし 「こなた、どふして其様に若くなら…

Technics SEー9060 改修日記 (12)

起動時ミューティング回路を加えた。フォトボルとMOS FETからなる電子リレーである。 大変いい音だった上條式基板を外して、この基板を搭載する。 調整が済んで音出しをした。 モワッとしたはっきりしない音がする。しばらく調整と検討が必要だ。

Technics SEー9060 改修日記 (11)

コツコツと製作を続けてきた基板が形になってきた。 回路はこの様になった。無帰還構成でノンスイッチング回路を搭載している。 測定結果

東洋文庫 日本神話の研究 (1931)

著者の松本信広氏は、記述が残っている日本の神話と各地に現存する伝承、祭儀、信仰を調べることによって一つの研究を成そうとした。この著書は『フランス学会叢書』に上梓されている。 まず最初に「外者款待伝説考」という章を設け、富士山と筑波山の言い伝…

Technics SEー9060 改修日記 (10)

いきなり50年以上も前の音源が登場して若い人はドン引きしていると思う。 ペギーOのメロディーがしょっちゅう頭の中で鳴る様なのでサイモンとガーファンクルのアルバムを出してきて聴いている。「水曜の朝、午前3時(1964)」に入っている。このアルバムを合…

東洋文庫 東学史 (1940)

著者の呉知泳についてはほとんど知られていないが教団内部の人のようである。本文より一部を紹介する。 《道 ーーー そのはじまり 今を去ること百年前、甲申の年〔1824年〕10月28日、朝鮮慶州の地に、宇宙を開闢させるという一大人物が誕生した。その人こそ…

東洋文庫 青木周蔵自伝

青木周蔵は長州藩出身のいわゆる平民であり自己の教育環境に腐心した様子が書かれている。 《橋下氏は偶然、予に語りて曰く、予の親戚に福沢諭吉なる者あり。今回、幕府より北米合衆国に派遣せらるる使節に随ひ、同国に赴くこととなりたるを以て、告別の為め…

Technics SEー9060 改修日記 (9)

フォノイコライザーとの相性を見るためにここ数日昔のレコードを鳴らしている。 カチッとした余韻の綺麗な音に魅了される。低域も程よい重量感があり、音楽を楽しむのにいい装置になっている。至福の時間と言って差し支えない。 フォノイコライザーは昨年末…

BSドキュメンタリー イエメン内戦 少年記者団の伝言 続き

(前回の続き) 画家サヴァのアトリエを訪問する。彼女は戦争をテーマに描いている。元にしているのは新聞の写真などである。傷ついた人々の絵や割と抽象的な絵もある。EUに伝えたいメッセージを少年たちに促されスマホに録音する。 病院に次々と運ばれて行…

BSドキュメンタリー イエメン内戦 少年記者団の伝言 (2018)

古都サヌアの破壊された建物が映し出される。ナレーションによるとイエメンへの空爆は3年以上続いているという。少年兵アブメドが映し出される。自宅の窓から飛行機を撃ち落とそうと銃を構えている。妹とアブメドの会話が入る。「ママに怒られるわよ。祖父の…