2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

岩波文庫 方法序説 (1673)

ルネ・デカルトは当時としては先進的なラ・フレーシュ学院で語学(ギリシャ語、ラテン語)、宗教学、人文(論理学、形而上学、自然学)、幾何学を学んでいる。そこで感じたものは古い学問を学び続けることの弊害であり、もう十分学んだと感じたデカルトは世…

映画 ドリームガールズ (2006)

この映画は調べてみるとモータウンとシュープリームスの事を描いているらしい。だが観ているとこのドリームガールズはシュープリームス以上にパワフルで、用意された楽曲もアレンジも完璧なものである事がわかる。登場するのはビヨンセ・ノウルズ、ジェニフ…

映画 E.T. The Extra-Terrestrial(1982)

公開から40年経って初めて観た映画である。若い頃特に惹かれるものが無かったからだろう。さて観てみると大人がよく考えて作っただけに、欠点も少なく特に優秀な映画であると思う。50歳ごろのジョン・ウィリアムスが音楽を手がけている。結末部に流れている…

映画 戦争と平和 第4部ピエール・ベズーホフ (1966)

ロシア軍の軍略会議が行われクトゥーゾフ将軍が述べたのは軍を温存して、モスクワを放棄するという前代未聞の方策だった。古都モスクワを死守すべきというまともな反対意見も出たが将軍の権限で作戦は実行される。 負傷兵を含む全軍がモスクワの市街を通り過…

映画 戦争と平和 第3部1812年(1966)

1812年ナポレンはロシアに侵攻する。すでにスモレンスクまで迫っていたナポレオン軍をロシア軍はモスクワ西方70kmの町ボロジノで迎え撃つことになる。ナポレオン軍13万、ロシア軍10万人が激突し死闘が行われた。お互い半分くらいの兵が死傷するという結果と…

映画 戦争と平和 第2部ナターシャ・ロストワ(1966)

第2部ではロストフ家令嬢ナターシャ・ロストワの社交界デビューからの話が小説よりも簡潔に描かれているようだ。壁の花になっていたナターシャはピエールの気遣いでアンドレイと踊るのだが、ここで二人はやっと恋仲になるのである。アンドレイの亡くなった…

映画 戦争と平和 第1部アンドレイ・ボルコンスキー(1966)

レフ・トルストイの長編小説を映画化したもので四部作となっている。第1部は雄大なロシアの自然の空撮から始まって、戦争前夜の貴族の生活が描かれる。そしていよいよアウステルリッツの戦いが実写で忠実に再現されるという豪華なつくりになっている。登場…

Symphony Pro6 (21)

入力作業はiPad miniで十分できるのだが、iPad 第9世代を導入してみた。実際に注文するとわかったのだが納期は2ヶ月くらいだった。 さてSymphony Pro6 を試して見ると、単体でかなり快適に入力できるのでこれからはこちらで行うことになるだろう。 ラフマニ…

通奏低音

バッハの曲をやろうとすると通奏低音は避けて通れない。若い頃は成書を購入して理解に努めたものだがあまりピンと来なかった気がする。今はもうネットを見ると先達がいてざっくりと教えてくれる。 例えば666#という数字列を見て僕が書いた通奏低音はこうな…

映画 若草の萌える頃 (1968)

1960年代のフランス社会に生きる若者の姿を写し取ったような映画である。主人公のアニーは母と叔母とでパリに住んでいる平凡な少女である。父はスペイン内戦で消息不明になっている。ある日ピアノの先生だった叔母が脳卒中で倒れる。ベルナール医師の往診を…

岩波文庫 風車小屋だより (1869)

パリ在住のジャーナリスト兼詩人のドーデーが、風光明媚なプロヴァンス地方の風車小屋を購入して冬の間はここに住むことにしたのである。移住初日の描写がある。 《不意を打たれたのは兎たちである!・・・・ ずっと前から風車小屋の戸が閉められて、壁も床…