映画 ウィル・ペニー (1968)

冒頭でカウボーイたちの働く姿が出てきて、のんびりしているが野営したりと過酷な仕事の様子が描かれる。主人公は50前の初老のカウボーイでウィル・ペニーという。地味な容貌なので主人公とわかるまで時間がかかった。後でタフガイのチャールストン・ヘストンであるとわかる。

 牛を運ぶ仕事が終わりカウボーイたちは給金をもらい解散する。ウィル・ペニーら三人は野営しながら旅を続けるが、巡回説教師の一家とトラブルになり後で大変なことになる。前半はなかなかリアルなストーリーで、月山が日本の姿ならこれがアメリカだと思わせる出来である。

 牧場に雇ってもらったウィル・ペニーは境界の見回りの仕事をもらう。山小屋へ辿り着いたところ旅の母子が住み着いており、ウィル・ペニーを困らせる。見回りに出たウィル・ペニーはやがて巡回説教師たちにみつかり、取り囲まれ半殺しの目に遭わされるのである。この後のストーリーは省略するが、普通のテレビドラマのような感じで、甘ったるいところがありリアルさが失われておりちょっと残念だった。