前略おふくろ様 II 第一回 (1976)

  枕の部分でサブが変質者の容疑で取り調べを受けている。濡れ衣だが本署まで連行される。サブは27歳になった。有名料亭「川波」に秀さん、政吉、かすみと一緒に働いている。濡れ衣は晴れたようだが以来サブは変質者と呼ばれるようになった。川波には不登校のお嬢さん(木之内みどり)がいてサブの事を気に入っているようだ。日曜日にサブにお祭りに連れて行ってもらう事になっている。

  川波にはほんわかとした女将(八千草薫)がいて気の強い仲居が仕切っている。ある日川波に新入りの板前が入る事になる。ところが何かの手違いで10年目の強面の板前(志賀勝)がやって来てサブと政吉をビビらせる。割りを食ったのがサブでこれで下働きから抜け出せない。

  日曜日サブがお嬢さんを連れて夜店を見て歩いていると海ちゃんがこちらをじっと見ている。海ちゃんは母親の死後山形で大人しくしていたが最近東京に出てきたという。サブのアパートで世間話をするがその晩泊まることになる。サブがかすみと別れた事を言うと海ちゃんは突如サブに抱きつきキスもする。その後は何となく気まずくなり居住まいを正す。二人ははとこ同士なのだ。

 

 

 

 

東洋文庫 イザベラ・バード 中国奥地紀行 (1899)

  序文にはそう書いていないが王立地理学協会会員のバード女史は大英帝国に命ぜられた特殊任務を遂行したのだと思う。 本書では上海から始まって長江を遡り各都市の発展の様子特に宣教師の活動の現況を報告している。大英帝国の中国における権益を常に念頭に置いているらしくフランスや日本の活動には警戒感を露わにしている。この旅行記は1896年から1897年の清国末期の様子を写し出したものだが1981年のさだまさしドキュメンタリー映画長江と重なる部分がかなりある。

  本書にはバード女史が自ら撮影した写真が随所に掲載されているが文章による描写が主体でありなかなか達者な文章と言える。いくつか例を挙げてみる。

  上海到着
太平洋の深みのあるすばらしい青色は、港に着く何時間も前から、黄海という表現がぴったりする黄色く濁った色へと次第に変化していった。

この映像は映画長江で見ることができる。さらに映画ではプロテスタントの誇る大聖堂(聖三一教会)もきれいに復元されて写っていた。長江を少し遡るとジャンクの姿も見られる。

  宜昌(ぎしょう)を過ぎると長江も上流となり渓谷を行くことになる。

  張飛
雲陽はすばらしい峡谷の河畔に位置し、その灰色の城壁は、町が立地する斜面の背後の山地に向かってずっと続いている。しかしこの町の誇りになっているのは、対岸の崖に建つ張飛廟である。辺り一面美しい景色が展開する。その絵のような美しさは、自然と芸術との見事な融合の賜物である。寺院には、中庭が三つ、三層の建物が一つ、二層の建物が二つありその反りのきつい屋根には、最高に美しい緑釉瓦が葺かれている。

  張飛廟は今は三峡ダムによる水位上昇の為移築されてしまっている。水没前の映像はちゃんと映画長江に写っている。だがこれ自体も1870年の大洪水の時流されて再建されたものだという。

 

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  バード女史が見てから84年後の姿。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画 エンバー 失われた光の物語 (2008)

  火山の破局噴火か大隕石の衝突か理由はわからないが近未来において地球から太陽の光が失われた。生物の死滅が不可避という状況で科学者たちが地底都市エンバーを建設し数百年後に地上に戻るプログラムを策定する。一定の人数が生き延びる事が可能となる条件として無限のエネルギーを産む発電機と地下を流れる清流が設定されている。だがそれらには耐用年数があり科学者たちは200年と設定した。200年後に自動的に開く箱に地下からの脱出装置を起動するカードキーを入れておいたのである。

  エンバーの市民は市長の元で18世紀のロンドンのような生活を送っていた。いよいよ200年目に突入すると停電が頻発するようになり修理もままならない状況となる。箱はというとメイフリート市長の時に継承されず家の納戸に置かれたままになっていた。主人公のリーナはメイフリート市長の孫でメッセンジャーとして働いている。もう一人の主人公のドゥーンはリーナの友人で配管工として働いているが老朽化した発電機を修理したいという願望を持っている。ある日箱の存在に気づいたリーナはドゥーンとともに箱に書かれているメッセージを解読し二人して脱出を試みるのである。うまくいけばアダムとイブという事になる。

  たまたま市長の不祥事を知ったリーナとドゥーンは官憲に追われる身となりドゥーンの父の作ったジュール・ベルヌ風の地底用バイクに乗って制御塔のような所へたどり着く。市長は二人を始末しようとするが逆に地底怪獣にやられてしまう。何とか脱出に成功した二人が地上に出てみるとそこは地底と同じ闇の世界だった。だが数時間後夜明けとともに太陽が顔を表すのである。科学者たちの目論見はどうやら成功だったようだ。

  無限のエネルギーを産む発電機という部分がSFだが後は本当に起こりそうな事で構成されている。シェイクスピアのような仕掛けもちょっぴりだが盛り込んである。ファンタジー部分の多いハリーポッターと比べこちらは大人向けの作品になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前略おふくろ様 最終回 (1976)

  サブはかすみのサヨナラを年頃の娘によくある陽動作戦とみている。二人が別れたという噂が拡がっている。後輩の正が聞いてくるので蔵王の事を話したら驚いている。これも皆んなに広まってしまうのではないだろうか。

  女将と若女将がサブを呼び出して秀さんの動向を探る。秀さんはここ二日休みを取り大阪に行っている。正が蔵王の件を自白させられたようだ。従業員はプンプンになっている。半妻は愛妻弁当を持って来てウキウキしているようだ。サブは先輩に皮肉を言われる。もう送別会を設定されている。女将はいい話だと喜んでいる。断るつもりだったと言っても聞いてくれない。新しい店にはサブは呼ばれないようである。

  サブも本心では半分くらいは蔵王に行こうと思っていたが誰も引き留めてくれない事にショックを受けている。鳶の利夫にそれは甘いと指摘される。サブはムシャクシャしたのかパチンコを打つ。半妻と道でぶつかり喫茶店で話す。半妻はスーパーで食料品を買って帰るところである。貴方も所帯を持ちなさいよと一転浮かれた調子で話す半妻。

  秀さんが帰ってくる。サブが部屋に呼び出されるが深刻な話ではない。海ちゃんがいたと言う。今日田舎に帰るという。餞別に一万円くれる。サブが切り出すと秀さんは辞めない事にしたという。サブの想像だが秀さんが昔ヤクザだった事が関係しているのかもしれない。

  海ちゃんと喫茶店で会う。母の手紙を渡される。母はロッジの話に一時は喜んだが東京でまだ修行しろという。ロッジの話も独断で断ったという。海は父の思い出の場所の本郷を歩いて来たという。本郷三丁目から不忍池が父と母のデートコースだという。

  コツコツと働いて来たサブだがとことん落ち込んでしまった。かすみちゃんと蔵王での暮らしを想像する。現在の母とかすみちゃんを重ね合わせて嘆くのである。母の青春時代を知らない事を悲しんで歩いているとかすみちゃんがいた。使っていた香水をサブに渡して走り去っていった。これも陽動作戦なのか。第二シリーズで確かめてみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前略おふくろ様 第25回 (1976)

  半妻の結婚式当日。秀さんが仕入れから帰って来る。分田上は半分休業である。女将が大物なので仲人として落語家連盟の理事長が来ている。理事長は恐妻家である。店の裏で鳶の頭領の甚吉が秀さんと話している。分田上を辞めないよう説得している。サブはロッジの件を秀さんに相談するが秀さんはやや肯定的な意見である。

  結婚式場。半妻が現れない。花嫁が登場するとその姿に皆は眼を見張る。それほどブスではないのだ。半妻はパチンコ屋にいたが結婚が嫌になったと言う。呆れている関係者。理事長がこれについて秀逸なコメントをする。皆んなパチンコ屋に駆けつける。台は大当たりになっている。原因を皆で話し合うがどうも花嫁に背中の刺青をキャベツみたいと言われたらしい。頭領が説得にあたり強い口調で言う。花嫁は怒って帰り始めたが皆で止める。かすみはロッジの件でサブを問い詰める。サブが国に帰る事に動揺しているようだ。かすみは感情が吹き出してサブを責める。

  とうとう半妻が諦めて結婚式場に来る。控え室でサブに理由を語る。1ヶ月前の節句に呼ばれて夕月の雛人形を持って行ったところ喜ばれて嫁と連れ児に頬にキスされて鬱になったのだという。倉本脚本はエピソードにユーモアというか脱力感がある。話し終わると半妻は窓から逃げようとした。

  結婚式は無事に終わり仕事も終えサブがアパートに帰って来るとかすみの置き手紙がドアに挟んであった。サヨナラと書いてあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BSドキュメンタリー アトミック・ガールズ 〜米秘密都市 英雄と呼ばれた女たち〜 (2015)

  テネシー州在住のルース・ハドルストン(90)とその家族を密着取材する。彼女は第二次世界大戦中に多くの女性とともに原爆の材料の濃縮ウラン製造に関わっていた。彼女らはアトミック・ガールズと呼ばれている。

  ひ孫のベル・ヘイスティ(13)は母のミスティ、兄のルークとジョージア州に住んでいる。家族でルースを訪問する。テネシー州オークリッジに行くと秘密都市祭りが催されていた。ルースの長男ラニーがトロンボーンを演奏している。そこで戦争ショーを見物する。ラニーはオークリッジが戦争を終わらせたと語る。ビジターセンターに行くと濃縮プラントで働く女性達の写真があった。リトルボーイの写真もある。

  ルースの家に到着する。町の博物館には装置があるという。アメリカ科学・エネルギー博物館を四人で訪れる。電流計とダイアルが並んでいる手動の装置である。元陸軍特別工兵部隊のマーチン・スキナー(92)が挨拶に来て解説する。天然ウランからウラン235を強力な電磁力で分離する仕組みである。この装置が1200台使われた。

  1942年に原爆の開発が始まった。その拠点がテネシー州に作られる。アパラチア山脈に守られ水力発電がある。ここに全米から高校卒業後の女性達が集められた。彼女らは操作法を教えるとたちまち習熟したという。高い時給で3万人を集め24時間体制で稼働した。

  19歳だったルースは1944年8月この工場に就職する。町にはプレハブ住宅、見ざる聞かざる言わざるの看板があり、ルースは疑問を感じたが黙っていたという。ネル・フィリップス(92)は秘密を洩らした者が憲兵に連れて行かれのを見たと話す。バージニア・コールマン(92)は娯楽設備の充実が若者を虜にしていたという。1日の濃縮ウランの回収量は数百グラムであると言う。原子爆弾には数十キロの量が必要である。ついにある日広島に原子爆弾が投下され日本の戦力を失わせたという放送が流れる。ルースは爆弾を作っていた事をこの時知ることになる。原爆投下からまもなくしてプラントは閉鎖された。

  かつてのアトミック・ガールズたちは多くの米国人の命を救ったと誇らしく語る。またドイツとの開発競争についても言及する。ベルとルークは再び博物館を訪ねて広島の惨状を知ろうとする。写真を見て複雑な感情を抱く。終戦後ルースは復員した婚約者と結婚する。衛生兵として従軍していた夫は精神を病んでいたが57歳の時心臓発作で死去する。子育てを終えたルースは大学に入り卒業後教員として働き始める。原爆の事は誰にも語らなかったという。

  ベルらは少し観光する。秘密施設K–25までの路線は今は観光列車になっている。建物は一昨年までに全て撤去されている。訪問を終えてベルらは帰っていった。ルースは教え子たちと会い今まで話したことのない秘密施設の話をした。教え子たちもすでに老人である。ベルは将来広島を訪問し生き残った人の話を聞きたいという。K–25の話はこれで終わりだが米軍には今でもY–12という秘密施設があるという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6C33CーB アンプ計画 (32)

  6BQ5の二号機が片ch組み上がったので測定した。発振するので無帰還での特性。

 

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  出力は少し増加した。 

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