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映画 超高速!参勤交代 (2014)

映画

  老中の命で理不尽な参勤交代を命じられた湯長谷藩内藤政醇は五日で江戸城まで辿り着かねばならない。出来なければ藩は御取潰しとなる。覚悟を決めた内藤は家老の相馬以下数名の家臣と共にこの難題に挑んだ。

  忍者の霧隠段蔵に先導してもらい山中を駆け抜ける。宿場では日雇いの中間を使い厳かに行列する。老中の放った忍者衆による妨害をはね除けながら高萩宿、牛久宿、取手宿と道中をこなし暮れ六つギリギリに大手門に到着する。江戸城でのやり取りは湯長谷藩の主張が通って難癖をつけた老中側が失脚するという水戸黄門顔負けの勧善懲悪な結末になっている。

  道中の景色と宿場の雰囲気は楽しめたが、忍者と家臣のチャンバラ劇は派手にすればするほど作品のリアリティが減じて行く。この作品は100%娯楽映画の方に振ってあると言えるだろう。

 


 

 

 

映画 罠にかかったパパとママ (1961)

映画

  ディズニー映画とは教育的配慮と破天荒な仕掛けの混合であると規定されるがこれはそのとおりの作品になっている。ボストン郊外のキャンプに参加した二人の少女が髪型こそ違え瓜二つでお互いそれに気づいて反目しあう。二つのグループでいたずら合戦を展開しキャンプ長が激怒する。この辺はかなりハチャメチャである。二人は懲罰小屋に送られ共同生活を送る事になる。荷物をまとめ歩いて移動する時にクワイ河マーチが流れる場面ではシュールな笑いが込み上げてくる。共同生活を始めると二人は意外と仲良くなりお互いに自己紹介する。これにより二人は双子の姉妹でボストンとカリフォルニアに分かれて住んでいた事に気づく。一方の機転で髪型を同じにしてこっそり入れ替わる事にした。

  さて入れ替わりの生活を始めると両親達は気がつかない。すると父親の再婚話が持ち上がってくる。相手は若い美人だがお金目当ての腹黒い人物である。二人は電話で連絡を取り合いながらこの緊急事態に大慌てになる。ボストンから急遽母と娘が割り込む様にかけつけるのだがここから二人の策謀が爆発する。父親の相手をキャンプに誘って撃退し両親がよりを戻す為のムード作りをする。両親の相性はやっぱり最悪だが子供達の願いが通じたのか結局皆で一緒に暮らす事になる。結末はハッピーエンドだが一歩間違えると後味の悪いストーリーになる所をそうならないように配慮されている映画だ。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BSドキュメンタリー 北欧からの戦士 〜ソマリア 大学自爆テロ 〜(2014)

ドキュメンタリー

  アッシャバーブソマリアを拠点とするイスラム過激派組織でありイスラム国家の樹立を目的としている。西側の支援を受けた政府を敵とみなし戦う。主な方法は自爆テロである。

  デンマークの某所で青年Aにインタビューする。彼が組織に入った経緯を聞く。彼は学業を放棄して酒浸りになり夜遊びしていた。自暴自棄となり落ち込んでいると二人のソマリア人が接触してきた。アブリーとモハンメドだ。その後青年Aは彼らのアパートで暮らすようになる。アパートでつるんでいた彼らにある夜アッシャバーブの幹部から電話がかかってくる。ジハードに参加せよという。気分は高揚するが仲間が当局に情報を売った事により逮捕を恐れた彼らは散りぢりになる。その後Aはアブリーと街で再会するが彼はソマリアコーラン学校に入ると言ってモハンメドとソマリアへ行ってしまった。

  モハンメドの父アブカルはチボリ公園で清掃員の仕事をしている。モガディシオの調査員のラヒンに電話で息子の消息の調査を依頼する。彼は息子の居場所を見つけ会いに行きたいのだが危険なので専らネットで情報を収集している。結局調査員から情報は得られず息子のツイッターをネットで確認できただけである。息子がいつ爆破テロを行うか心配しているがまだ事件は起こっていないようである。

  2006年エチオピアは内戦中のソマリアに派兵し一部地域を占領した。彼らはキリスト教徒である。指名手配中のアラウキ師はビデオでこう演説する。「ジハードは世界中に広がり今や誰も止められない。米国においてもテロは続く。」エチオピア軍が撤退すると今度は国連軍がやってきた。これに対しアッシャバーブは自爆攻撃を始める。それとともに訓練ビデオを作り広報活動をする。

  いよいよアブリーが自爆テロを行う。2009年12月3日モガディシオのホテルで大学の卒業式典が行われていた。医学部卒業生の晴れがましい姿が映し出される。参列者の中にアブリーがいる。そして爆発が起こり24人が犠牲になった。ハッサンは国際空港で自爆攻撃を行い国連職員二人が犠牲になった。2013年9月にはアッシャバーブを名乗る集団がナイロビのショッピングモールで立て籠もり事件を起こす。この事件で50人以上が犠牲になった。

  青年Aの一家ソマリア内戦勃発後に難民としてデンマークにやってきた。難民達は住居をどんどん変えて行きヨーロッパ中に散らばったと言う。子供達の一部は社会に溶け込めず過激派の仲間に入る。以下はその他のアッシャバーブのメンバーのインタビューである。

オランダで育ったアラヒ・ジャマル・シェイクはイスラムのために戦って天国の楽園に行きたいと言う。ノルウェーで育ったザカリア・ムハンマドオスロで穏やかに暮らしていたがアッシャバーブのことを聞き参加を決めたと言う。ソマリアを奪い返すまではノルウェーに帰らないと言う。いつかノルウェーイスラム国家になれば帰っても良いと言う。脱走者のモハメド・アリ・オマルは語る。刑務所に入っている時にアッシャバーブの人と知り合い、最初は親身になってくれたが加入させられた。一時は自爆攻撃をも辞さずと思っていたがその後考えを変えたと言う。今はイギリスにも帰れず暗殺の恐怖に怯えていると言う。

  このドキュメンタリーを見ているとボコ・ハルムの時の女弁護士アイシャ・ワキルの言う通りに思える。彼らが社会に対し拗ねて居るのは確かである。そして定式通りの理屈でテロを実行するのである。

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

映画 真昼の死闘 (1970)

映画

  クリント・イーストウッドの映画は大人の夢とペーソスの混合という風に規定されるがこの作品はペーソスの部分が少ない。舞台はフランス占領下のメキシコで、革命軍がフランス軍に抵抗している状況である。主人公は淫売婦のサラ(シャーリー・マクレーン)で尼僧の格好をしてロバに乗り旅をしている。サラが三人のならず者に犯されそうになった所にガンマンのホーガン(クリント・イーストウッド)が現れて三人を始末する。ここから二人の旅が始まる。目的地は革命軍の拠点である。 

  途中でフランス軍による追跡をかわしたり列車を爆破して金品を奪うというスリリングな場面がある。サラは尼僧に扮しているが時々淫売婦の地が出てしまうというコメディの要素もある。革命軍の拠点にたどり着いたホーガンは革命軍の大佐と合流し100人ほどの民兵でフランス軍駐屯地を襲撃する。ダイナマイトを駆使し撹乱しながら白兵戦にもつれ込むが革命軍側が勝利を得る。ホーガンは財宝の入った行李を持ってサラの待つ売春宿へ向いハッピーエンドとなる。

  ハリウッド映画らしくメキシコ革命を美化し、フランスをコケにしているのはいつものことである。先住民との衝突もあるが控えめな表現にとどめている。ガチで衝突する映画というのも殆んど無いわけだが。

 

 

 

 

 

 

 

映画 ガス燈 (1944)

映画

  有名人気歌手アリス・アルキストがロンドンの自宅で死体で発見される。ロンドン警視庁の捜査では犯人を特定できず迷宮入りする。同居していた姪のポーラはイタリアで声楽の先生について歌手を目指す事になる。事件から10年経ち大人になったポーラは歌手になる情熱を失い伴奏者の男と出来てしまい結婚する事になる。夫の希望でかつてアリスが住んでいたロンドンのソーントン広場にある邸宅で新婚生活を送る事になる。この夫グレゴリーこそがあの殺人事件の犯人であり奪い損ねた特大のダイアモンドを見つけるためにここに来たのである。

  何も知らないポーラは夫のモラハラを受けだんだん精神を病んでくる。グレゴリーの狙いはポーラを精神病院送りにして、心おきなくダイアモンドのありかをさぐる事なのだ。このままだとポーラは当事者として最弱なのだがキャメロン警部という第三者の助け舟が入る。アリスと縁のあったキャメロンはこの事件に関心がありポーラが戻った事を知り捜査を開始する。巡査のウィリアムスの協力を得てグレゴリーの行動を調べると、毎夜家を出るグレゴリーは隣の空き家に入り、そこから屋根に出て自宅の屋根裏部屋に入っている事が判明する。
  ある夜キャメロンがポーラの家を訪ねるとポーラは毎夜の異常な現象の事を話す。その頃屋根裏部屋ではグレゴリーがダイアモンドを見つけ出し封印された扉を開け二階に降りてくる。机がこじ開けられているのに気づいたグレゴリーはポーラを呼び詰問する。ポーラの返答の矛盾点を衝きポーラをいよいよ病院送りにするつもりらしい。そこへ戻ってきたキャメロン警部がグレゴリーに向かってセルジウスという彼の本名と狙っている宝石の事を問い詰める。観念したグレゴリーは拳銃を出してキャメロンと格闘になるがウィリアムス巡査も駆けつけてついにグレゴリーをお縄にするのである。

  これはちょっと無理ではという点も幾つかあるが古典的な映画はなんだか心が和む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステレオシステム完成

   パイオニアのネットワークプレイヤーと電池式プリアンプを導入した結果これでもう充分という音が意外にも完成してしまった。基本的にはもう何も作る必要が無い。 

   ステレオを聴き始めた頃の古いLPレコードを聴き直してみるとこんな音で鳴るのかと驚いた。ふわりと溶けるように音が広がり歪み感が皆無で細部まで音がはっきり聴こえる。ネットワークプレイヤーと同じ音がする。

    iTunesで整理してみるとクラシックのCDが300枚、ポピュラーが500枚ほどあった(全集を除く)。

 

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LPレコードも大体そのくらいと思う。外盤は石丸電気レコード館と通販で集めておいたもの。

 

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東洋文庫 中国の布教と迫害 イエズス会士書簡集 (1704〜1770)

  第一書簡集〜第三書簡集においてイエズス会宣教師ゴザニ師が報告する。ここ開封には挑筋教と呼ばれているユダヤ教徒の集団がいる。師は彼らに接近しシナゴーグを見せてもらう。幕舎、大箱にはヘブライ語で書かれた書物があり、モーゼの座がある。広間があり香炉が置かれている。客間にはシナゴーグの長がいる。彼にモーゼの五書のことを聞く。彼らは旧約の多くの儀式をいまでも守っている。割礼、無酵パン、踰越祭、安息日などである。彼らの祖先は漢の時代にペルシアからやって来たという。1462年の黄河の水害で流され、1642年には李自成によって包囲されシナゴーグは滅び書も失われたという。今のシナゴーグはシナの役人によって再建されたものである。

  第五書簡集でバランナン師が報告したのは満州語で書かれた教訓集である。本文を訳出して紹介している。張伯行の閨中宝鑑だろうと推測されている。

  第六書簡集ではバボリエ師が杭州までの旅を報告する。見つかるとマカオ送りになるため棺桶に入って移動する。無事たどり着きペイショト師と面会する。

  第二十三書簡まであるが後半になると北京、成都における迫害と具体的な拷問の方法が書かれるようになってくる。中国における布教は厳しいようだ。