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東洋文庫 宮崎滔天 三十三年の夢 (1902)

  巻末にある吉野作造氏の解題を読むと本書の概要が掴みやすい。1870年(明治三年)に熊本で生まれた著者は長兄を西南の役で失い、志を同じくする次兄も横浜で病没、本人は中国革命の実現のためタイで移民と木材の植林を行い資金を得ようとするが頓挫。犬養毅に面会しアドバイスを受けるが方針についてダメ出しをされる。その風貌では商売はできまいとも言われる。その後は外務省から工作員として雇われた形になり数名で支那に渡り情報を収集し革命を支援するのだがシンガポールでは投獄されたりする。結局革命派の武装蜂起である恵州事件(1900年)が失敗に終わり孫文は逃亡する。恵州事件の概要と宮崎滔天自身の日本での失意の日々、留香という芸者との関係を述べて本書は幕を閉じる。 


  本書は大ベストセラーとなり中国語に翻訳され中国でも読まれたという。宮崎滔天はその後は浪曲師になり生計を立てる傍ら執筆活動と孫文らの支援を行い1922年に51歳で亡くなった。その間に世界では色々な事件が起こり辛亥革命も成されている。




 

映画 ザ・ヘラクレス (2014)

  この映画はスペクタクルアクションものであり神話の部分はファンタジー的要素として少しだけ注入されている。

  ヘラクレスはある古代ギリシャの王国の王子で次男である。王の征服欲を嘆いた王妃が神殿でゼウスに祈ったところ子を授かりヘラクレスと名付けるよう言われたのである。王と兄に疎まれたヘラクレスはエジプト遠征に出され捕虜となる。奴隷になり興行主に格闘技をやらされるがヘラクレスは強いのでギリシャの格闘技大会に出場することになる。ヘラクレスはここでも勝利し自由の身となるが故国は荒廃し王による収奪が行われていた。

  ヘラクレスは共に帰還した隊長とともに反乱を計画するが王の軍に捕らえられる。いよいよ処刑されるというギリギリの処でゼウスのパワーが天からヘラクレスに注入され相手をなぎ倒す。最後は王妃の形見の短剣で王の心臓をひと突きし復讐を遂げるのである。

  この映画はヒーローロマンスものでもある。クレタの王女をめぐって兄とヘラクレスが奪い合いを演じていたが結局ヘラクレスが勝ちハッピーエンドになっている。最後の場面で王女は死んだはずだが何故か生き返っているのである。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

RIAA Filter (2)

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   組み上がったのでテストしてみるとやはりゲインが圧倒的に不足していた。MMカートリッジにしてゲイン26dBのアンプを投入して小音量だがやっと聴けるようになった。直接イヤホンでも聴ける。結論としては40dBのアンプが一つはないと実用レベルに持って行くのは難しい。

 

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RIAA Filter (1)

   音楽ファンならヘッドホンアンプの二つや三つくらい持っているのでは無いだろうか。

 

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  ゲインを調べてみると左から16dB、10dB、6dBだった。40dBあるとCR型イコライザーに最適なのだが仕方が無い。

 

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 このようなフィルターを組んで実験してみる。

 

 

 

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映画 ダイバージェント (2014)

  近未来のシカゴのお話。人類は滅亡し唯一文明の残ったシカゴでは二度と戦争が起こらないような仕組みが作られていた。市民をその素質によって博識、勇敢、無欲、高潔、平和の五派閥に強制的に所属させ切磋琢磨させるのである。政治は無欲が担当し、治安を守るのは勇敢である。確かにこうしておかないと政治はどんどん腐敗し治安は悪化してゆくような気もする。中南米やアフリカの国々の惨状がそれを物語っている。ところがこの映画では不満を抱いた博識が政権を乗っ取るために勇敢を薬物でマインドコントロールし無欲を殺戮する計画を立てるのである。 


  主人公の美少女トリスは無欲の家に生まれ成人する。両親は二人の子供が無欲を選ぶ事を切望しているが選ぶのは本人の意思である。兄は博識、トリスは勇敢を選び両親を落胆させた。だがトリスの適性検査の結果はどれにも属さないダイバージェント(異端)でありこの事は試験官により隠蔽されたが後のストーリー展開に大きく影響してゆく。

  トリスが過酷な訓練を受け勇敢の一員になるまでの経過はスポ根ものと言って良いだろう。トリスは異端の兆候を見せながらも先輩フォーの導きで最終テストに合格し新人達と共に最初の任務が与えられる。この任務こそ無欲の居住区を急襲して住民を逮捕虐殺するという博識の陰謀の最終段階でありマインドコントロールされた勇敢の部隊は任務を粛々と実行してゆく。だがダイバージェントであるトリスとフォーは何故か正常の意識のままでありたった二人で反乱を起こすことになる。フォーはすぐ逮捕されるがトリスは逃げ出し無欲側のレジスタンスと合流、反撃を開始する。

  制御室に向かったトリスはフォーを救い出し首謀者を追い詰めコントロールを解除させることに成功する。この後二人は何故か文明が荒廃した外の世界へと向かうのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東洋文庫 今古奇観 (1640年頃)

  編者は蘇州の抱甕老人とされるが詳細は不明。「三言二拍」という長大な説話本から物語四十編を選りぬいた本である。明の時代に成立し清の時代には民衆に広く愛読された。

第一話 三孝廉
  漢の時代の三兄弟の出世話である。許武は両親を亡くし二人の幼い弟の面倒をみながら生計を立てねばならなくなる。昼は耕作夜は勉学に励み弟達を常にそばに置いて教育しそれがだんだんと評判になる。ついに郡の長官が朝廷に推薦し許武は長安で仕官することになる。許武は評判どうりの働きをし出世するが願い出て故郷に帰る。弟達はよく働き倹約し耕地を増やしていたがこのままでは出世出来そうにないと許武は考えた。

  許武の考えた策略はこうである。村人をもてなしその席で弟達には最低限の耕地と小作人を与え残りを自分が独占する事を宣言する。弟達は何も不満を抱かぬ素振りだがむしろ村人が憤りを感じたようだ。許武の評判が地に落ちた代わりに弟達に孝廉の評判が立つ。遂には弟達も推薦されて中央に仕官し最後は地方の長官の位に付く。

  ここに来て許武は自分の策略を涙を流しながら皆に明かすのである。村人達は感動し兄弟は三孝廉と称されるようになった。

感想
  出世する気満々の許武、兄に頭の上がらない弟達という構図である。これを美談とする社会はとても息苦しい。

  第二話は数奇な運命をたどった地方長官の娘の話でこれも忠孝義の要素を含む美談であるが詳細は略す。

  第三話から第四十話までも略す。

 

 

 

 

 

 

 

 

映画 クローバーフィールド (2008)

  マンハッタンに住む裕福な若者のパーティーが一瞬にして修羅場となる。謎の巨大怪獣が夜の街を破壊しそれに対し米軍が必死で攻撃するが怪獣は倒れず多数の子怪獣を吐き出しそれが伝染病を蔓延させる。米軍は攻撃の時限を設定するがとうとう撤退し大規模空爆に切り替えて事態を収束させるという筋立てになっている。

  映画の一部始終は国防総省の映像資料を再生した物でこのビデオはマンハッタンの橋の下の瓦礫に埋もれていたという。中身はバーティーの主催者のプライベートビデオであり修羅場と化した市街を逃げ惑いながら重要な物を全部映しており、遂には生存を諦めた撮影者達の最後のメッセージで終わる。

  自分の世俗的な悩みでいっぱいの主人公とその友人達がわけがわからないまま信じられない状況を目撃し逃げ惑いながらビルに閉じ込められた友人を救出するも怪獣と米軍にやられ一夜で全滅するという何ともリアルな疑似ドキュメンタリーフィルムに仕上がっている。怪獣物はこうでなくてはと思いながら観た。