読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

BSドキュメンタリー 本当にあった幸せ物語 「もう一度、会いたい 〜亡き夫の人生を追って〜 」(2016)

   44歳の若さで亡くなったボクシングトレーナー梅津正彦の妻であるNHKディレクターが亡き夫の実像を追う。異色のドキュメンタリーだ。きっかけは夫の葬儀の参列者の数に驚きこの人は本当は凄い人だったのではと思ったことであるという。

    夫が高校までいた山形時代、上京しビッグになると誓ってからの遍歴を取材するうちに意外な事実に遭遇する。目指していたのはオリンピックとか脚本家のような華々しい世界だったが挫折。結局トレーナーとして生きて行く事になる。取材先の関係者の口から出るのは彼はわりといい加減でルーズだったという言葉だった。
 
    つても無しで脚本家の一色伸幸氏に弟子入りするが脚本は書けずじまいだった。あまり向いていないのではと言われている。その後慶応大ボクシング部のトレーナーやビートたけしの映画の演技指導などの優れた仕事もするがガンに侵された体は衰弱していった。映像を残すように言われた妻は夫のビデオを撮るようにし息子との生活の記録を残した。

   ディレクターであり妻である梅津敦子氏は取材しているうちに夫との時間の長さはもう得られないが深さは深められるという考えに至ったと述べて番組を結んでいる。