映画 幸せの隠れ場所 (2009)

冒頭にNFLの試合でクォーターバックを試合開始後4秒で壊すシーンが出てくる。こういう敵のタックルからクォーターバックを守るのがレフトタックルの役割である。それには戦車のような体格と俊敏な動きが要求される。この映画はレフトタックルの名選手マイケル・オアーの物語である。

スラム街で生まれた黒人の高校生マイケル・オアーはスポーツは得意だったが学業の方はさっぱりでおまけに暗い性格で将来の希望が無い日々を送っていた。ある雨の日傘もささず歩いているマイケルを見たトゥーイ夫人は彼を家に招き家族同様に暮らし学業を支援するのだった。この映画はワーナーブラザーズのホームドラマ仕立てなので時折社会の暗黒面を映し出すが基本的にはほのぼのとしたユーモアとともに話が進んで行く。結局マイケルは選手として活躍しオファーが殺到するようになり、学業も水準に達して目出度くミシシッピ大に進学するのである。

日大のアメフト部の件が彷彿となるようなドキッとする映画である。