バイポーラノンスイッチングアンプ(1)

そもそもシミュレーターでの解析はバイポーラでのものであった。

ちょっと考えるとVbeの熱補償の方法が無さそうなのだが、この回路自体がアイドリングを自動調整してくれるという可能性もある。実験で確かめるのが早道である。終段をサンケンのC2837、A1186に替えて観察する。アイドリング29mA、オフセット9.7mVとなっている。

一時間くらい音楽を鳴らしてみると。アイドリングは31mAから34mAに微増した。74mAから73mAになっているのはMOS FETである。

これは有望な感触である。