映画 パリの恋人 (1957)

ヘプバーンが楽しそうに歌って踊っている。相手役のフレッド・アステアはいい年に見えるが往年の大スターである。作曲家ガーシュインとの関係は?と思って見ていたら書き下ろしではなく古いスコアを探してきて使ったらしい。

あらすじはグリニッジ ビレッジにある書店の哲学好きの店員がヴォーグ誌の専属モデルとしてパリに乗り込み、発表会をするといったものである。編集長(ケイ・トンプソン)も最初から歌って踊っているが、終盤でフレッド・アステアとキャバレーのショーのような歌と踊りを披露したのが印象に残った。

完成度の高いミュージカルを映画化したものではなく、思いつきで出来たような作品である。ヘプバーンの容姿をファニーフェイスというのにも引っかかる。ファニーフェイスとは正しくはバーブラ・ストライザンドのような女優のことを言うのである。ああ次は『スター誕生』を観なくては。