プリメインアンプ

直熱三極管放浪記(1)

と言ってもNutube アンプの新作を作るだけである。Nutube の愛称で知られるこの素子は6P1という型名を持つ直熱三極管なのである。 ±15Vで動作するこのプリメインアンプはやはりなかなか面白い音がする。今回±40Vで動作するアンプを設計してみよう。 前回と比…

プリメインアンプAシリーズ(4)

安定に動作させるまでいろいろあった。決め手は位相補正用高耐圧コンデンサーだった。33Pだと突然寄生発振する。 8Ω負荷での出力測定 テスト用スピーカーで事故がないかみる。 安定度がわかったのでリファレンスシステムで試聴 ゆったりとした大人の音だ。出…

プリメインアンプAシリーズ(1)

和菓子の箱が基板格納庫である。 アンプ本体を並べたところ。本当はもう少しあるはず。この中にはSITアンプもあるしGaN FETアンプもある。アンプ界最先端を行っている。 A1から見直して行こうと思う。新作も作る予定。

SONY TAー4650点検日記(10)

マルチメーターの調子がおかしいので新調した。高電圧を示してアラームが鳴るのである。もう一つのマルチメーターはそういう事がないのでおそらく寿命がきたのだと思う。 早速バイアス電圧を調べてみる。 安定しているようだ。変な高電圧が出ない限りこのく…

SONY TAー4650点検日記(9)

先ほどのアンプにK60を載せて特性を調べた。 参考 ノイズフロアが違うのは測定系のSN比の違いだと思う。単純に比べても純SITアンプの素性の良さがわかる。

SONY TAー4650点検日記(8)

某月某日 過電流保護回路をつけてみた。これで調整や実験が安全に行えるだろう。過電流を検知してB1電源がシャットオフされる。接続前に電圧を確認しておく。 シャットオフしたところ。 バイアス電圧の振る舞いを調べているところ。アンバランスでも和が一定…

SONY TAー4650点検日記(7)

某月某日 先ほどの基板に部品を付け加えてアンプにしてしまう。K60の代わりにパワーJーFETを使ったアンプである。回路はSITプッシュプルアンプと全く同じにした。 アイドリングが198mA、オフセットが14.3mVとなっている。 起動が難しいという問題があるが、…

SONY TAー4650点検日記(6)

某月某日 VーFETの伝達特性を調べるための基板を作る。この計算表に基いて抵抗値を決定する。 15V電源、330Ωと2kのVRで良さそうである。このような回路になる。 -14.5V〜-9.2Vの間にバイアスを設定できる。 K60 伝達特性の測定ばかりでなく石の生死も判定で…

SONY TAー4650点検日記(5)

某月某日 Lchに出力段を装着し、アイドリングを調整、特性を調べた。 大出力が得られている。負荷抵抗は実測で8.4Ωだったから間違いではないだろう。 測定後再起動した時に石が飛んだ感じのトラブルがあったが翌日調べてみるとK60は幸い無事だった。

SONY TAー4650点検日記(4)

某月某日 Lchのこの部分のケミコンを新品に交換した。 Rchはすでに交換している。 バイアスを見るとバランスが取れている。 何故かオフセットも改善している。 一晩つけっぱなしにしたら100mVくらいになっていたが、出力段をつければ何とかなりそうだ。

SONY TAー4650点検日記(3)

某月某日 電圧増幅段の動作テストをした。回路図を見るとわかるように、終段石を外した状態で電圧増幅段が独立したNFBアンプとして動作する。 Rchで行った。 Rchは失敗した方だが電圧増幅段は全然問題ない。Lchはやってみると出力電圧がふらふらしている。

SONY TAー4650点検日記(2)

某月某日 動作が確認できたLchのオフセットが大きいので終段石のペアをあと2組あるので差し替えて見た。100mV〜300mVといずれも大きい。このアンプには調整箇所が無いのでどうするかは大きな課題である。 次にRchで動作するか見た。アイドリングの挙動がおか…

SONY TAー4650点検日記(1)

某月某日 終段石を取り外して眠っていたTAー4650を復活させるために総力を挙げて取り組むことにした。取り外す前はちゃんと音が出ていたが時折ガサガサというノイズがのる状態だった。 このK60とJ18を使ってスケルトン2というアンプを2007年に作った。金田式…